3連休の回数が増えたら国内旅行需要は盛り上がるのか?

この記事の読みどころ

2000年に始まったハッピーマンデー制度により、3連休の回数は増えています。

2016年は木曜日の祝日が多いですが、それでも年末年始とGWを除いて6回の3連休があります。

3連休だと国内の小旅行には十分ですが、3連休の回数と国内旅行需要の連動性は徐々に薄れつつあると言えます。

1999年まで「成人の日」は1月15日だった

1月9日~11日は今年初の3連休でした。慌ただしかった年末年始で疲れが残っていた人も、かなりリラックスできたのではないでしょうか。

続きを読む

ところで、今回はなぜ3連休だったかご存知ですか? 多くの人が「月曜日が祝日だったからに決まっているじゃないか」と答えるでしょう。はい、その通りです。1月11日は「成人の日」という国民の祝日でした。現在、成人の日は1月の第2月曜日と決まっています。

しかし、大学生以下の若者の中には、1999年までは「成人の日」が1月15日に固定されていたことを知らない人がいるのではないでしょうか。

ハッピーマンデー制度で3連休の回数が大幅増加

実は、2000年から“ハッピーマンデー制度”が導入されました。これは、国民の祝日の一部を、従来の固定日から特定週の月曜日に移動させた法改正です。分かりやすく言うと、無理矢理に3連休を作る法律です。

この法改正に伴い、2000年には「成人の日」と「体育の日」が、次いで2003年には「海の日」と「敬老の日」が特定週の月曜日に定められました。その結果、2003年からは年末年始とGWを除いて、1年間に少なくとも4回の3連休が実現することになったのです。

*年末年始とGWを除く

2016年は木曜日の祝日が多い

さて、今年2016年のカレンダーを見て、「今年は連休が少ないなぁ」「何だ、やたらと木曜日の祝日が多いじゃないか」と嘆いている人が多いかもしれません。

確かに2016年は、木曜日の祝日が4日もありますので、その分だけ3連休が少なくなっているような印象があります(GWを除く)。木曜日が休日なのは良いのですが、金曜日に出勤(登校)して、すぐ週末と言うのはちょっと損した気になるのは事実でしょう。

ところが、2016年の3連休は6回ありますが、これは昨年2015年の5回より多いのです(年末年始とGWを除く)。2015年は9月に5連休があったので、今年は連休が少ないと感じてしまうのかもしれません。

2016年の3連休の回数は嘆くほど少なくはない

ハッピーマンデー制度が導入された2000年以降(注:完全導入は2003年から)、年末年始とGWを除く3連休(4連休以上を含む)の回数を調べると、最少は4回(2004年)、最多は8回(2001年、2005年、2007年、2011年、2013年)で、平均すると6.56回となっています。

この過去データから見ても、2016年は嘆くほど少ない年ではありません。気を取り直しましょう。

3連休の回数と国内旅行の連動性は薄れつつある?

さて、3連休ともなれば、何処かに出かけてみたくなるものです。確かに、海外旅行には少し短か過ぎますが、国内の小旅行なら十分な日程です。そこで、3連休の回数と、国内旅行の指標の推移を見てみましょう。

出所:観光庁「観光白書」、日本旅行業協会(注:3連休には4連休以上を含む。年末年始とGWを除く)

国民1人当たりの宿泊旅行回数および1人当たり宿泊数を見ると、ハッピーマンデー制度の導入直後は国内旅行の需要が拡大していたように見えます。

その後も、何となく3連休の回数と連動しているように見えなくもないですが、むしろ、景況感との連動性の方が高いと考えられます。

リーマンショック後、東日本大震災後、消費増税後等にその兆候を見ることができます。消費増税の影響が出た2014年は、1人当たりの宿泊旅行回数が1.3回、1人当たり宿泊数が2.1泊となり、いずれも2013年から悪化しました。

なお、この国内旅行指標は定期的に算出方法が変更される模様であり、データの連続性は微妙です。

さて、今年2016年はどうなるのか楽しみです。もしかしたら、木曜日が祝日の週の金曜日に有給休暇を取得して、近場の海外旅行が増えるかもしれません。

【2016年1月13日 投信1編集部】

■参考記事■

>>投資家ごとの分散投資を手数料無料で最も安く実現する投信―「たわらノーロード」活用法

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。