米株と上海株が下落した1週間

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

先週(12月28日‐12月31日)の世界の主要株式市場はまちまちでした。前週に下落していた日本株が上昇し、東南アジア各市場も概ね堅調でした。一方、欧州市場はほぼ横ばい、米国市場と中国市場は下落しました。

2015年を振り返ると、米国のS&P500指数は▲0.7%の下落になりました。一方、現地通貨ベースで見るとTOPIX、ドイツのDAX、中国の上海総合指数がそれぞれ約+10%上昇しています。

しかし、為替の影響を考えると少し景色がかわります。円に対してドルはほぼ横ばいでしたが、ユーロは約10%下落、人民元は約4%下落しています。この結果、日本の投資家が円を投資した目線に立つと、TOPIXが最良のパフォーマンスを上げ、上海総合指数が続き、S&P500とDAXはリターンを生まなかったことになります。なお、米国のナスダック総合指数は円ベースで+6%程度のリターンを出しています。

経済指標では、1月1日に中国の購買担当者指数が発表されています。製造業が49.7で節目の50割れが続いていますが、前月より若干持ち直しています。一方、非製造業は54.4と比較的良好な数字でした。

先週の主要市場の動き

注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が‐表示

年初来の主要市場の動き

注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が‐表示

イベントを数多く迎える1週間に

今週(1月4日‐1月8日)は重要指標の発表が予定され、年初から動きが出る週になりそうです。

若干ながら明るい兆しも見える中国景気ですが、1月4日の中国の財新製造業購買担当者指数で同様のトレンドが確認できるのか注目です。さらに1月5日にはユーロ圏の消費者物価指数、1月8日には米国の雇用統計が発表されます。月の中旬以降は決算発表が始まるため、1月はしっかり相場の流れを見極める必要がありそうです。

アメリカの利上げのペースの行方と、企業業績の伸びがそれに同期できるか注目したいと思います。

【2016年1月3日 投信1編集部】

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LIMO編集部