末尾が「6」の年の株式相場は、翌年の下落に備える最後のチャンスか

この記事の読みどころ

10年周期説では、末尾が「7」の年に大きな経済事件や金融危機が起きているようです。

確かに、末尾が「7」の年の株式相場は、大きな不振に終わっているパターンが多いようです。

その前年、つまり末尾が「6」の年の株式相場は、概ね好調に推移してきました。2016年はどうでしょうか。

2016年の株式相場は波乱のスタート

2016年の株式市場は、大幅下落で始まる波乱の幕開けとなりました。今年も株式市場では色々なニュースが駆け巡りそうです。

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さて、毎年、年初になるとその年の株式相場を様々な角度から予想する動きが目立ちます。その中には“予想”というよりは、ほとんど“占い”に近い議論も少なくありません。しかし、このような占いに近いことが許されるのも年初の特徴でしょうか。

ゴールデンサイクル(黄金周期説)と「10年周期説」

筆者が重要視しているのは、“ゴールデンサイクル(黄金周期説)”と呼ばれているものです。このゴールデンサイクルにもいくつかの考え方がありますが、簡単に言うと、株式、債券、商品(資源)の3つが10年毎に交互に大きな相場を迎えるというものです。

1970年代は商品(原油、金など)、1980年代は株式、1990年代は債券、2000年代は商品と巡って、2010年代は株式ということになっています。

もちろん、10年間ずっと一本調子で上がるわけではなく、山あり谷ありの動きですが、このサイクルは今のところ正しく効いているように見えます。

また、年初になると必ず取り上げられるのが「○○年周期説」でしょうか。この「○○年周期説」には、7年、10年、15年、45年、70年など様々なものがありますが、筆者が注目するのは区切りの良い“10年周期説”です。

末尾が「7」の年には金融危機が発生している?

過去30年を振り返ると、末尾が「7」の年は、世界的に大きな経済事件や金融危機が起きています。

1987年は有名なブラックマンデー(過去最大の株価大暴落)、1997年にはアジア通貨危機、そして2007年はサブプライムローン問題が起きました。

ちなみに、1997年に起きたアジア通貨危機の翌1998年は、日本にも金融危機(不良債権問題、金融機関の相次ぐ倒産)が襲ってきています。

そして、2007年に起きたサブプライムローン問題は、翌2008年にリーマンショックとなって大爆発しました。このような経緯もあって、来年2017年は新たな危機が訪れる可能性が高いと言われています。歴史は繰り返すのでしょうか?

過去、末尾が「6」の年の株式相場は好調に推移

ただ、今年は末尾が「6」の年です。前述したような金融危機が起きた末尾が「7」の年の前年はどうだったのでしょうか。調べてみると、1986年、1996年、2006年はいずれも好景気、あるいは、それに準じた好況だったと考えられます。

これは、この3つの年を含む末尾が「6」の年の株価に表れています。前年末(つまり末尾が「5」の年末)の株価と比べると、年間の高値はいずれも大幅に上昇しています。また、1996年を除くと、年末の株価は前年末より高くなっていることがわかります。

つまり、末尾が「6」の年の株式相場は好調であると言えるのです。

出所:SPEEDA、日本経済新聞

そして、末尾が「7」の年の株式相場は、ほぼ例外なく不振に終わっています。1987年は年末株価の比較では1986年を上回りましたが、秋に起きたブラックマンデーにより、その年の高値から▲20%近く下落して終わっています。

さて、この末尾が「6」の年の株式相場のアノマリー、今回(2016年)はどうなるでしょうか。1年後に検証してみますが、この部分に関しては“歴史は繰り返される”が正しいことを祈るばかりです。

※論理的に説明がつきにくいが傾向としてみられる事象

【2015年1月5日 投信1編集部】

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投信1編集部

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