2016年の「1月効果」は不発に。では、1月と年間騰落率の関係は?

Takashi Images / Shutterstock.com

1月効果を検証してみる

早いもので2016年も既に1か月が過ぎました。残念ながら、1月の株式市場の月間パフォーマンスは日米ともにマイナスと、厳しいスタートとなりました。

ところで、「1月効果」という投資アノマリーをご存じでしょうか? 明確な理論的根拠はないもののよく当たる法則を「アノマリー」と呼びますが、その1つに1月は他の月よりも株価が上がりやすいという「1月効果」というものがあります。

年初には新規マネーが集まりやすいことが一因のようですが、実際のところどうであったかが気になり、2000年から2015年までの実績を調べてみました。

続きを読む

結果は、16回中9回が上昇、確率は56%でした。56%という確率を高いと見るか、そうでもないと見るかは人それぞれです。上がるか下がるかの2択で50%を上回ることは、上がる確率が高いということになる一方で、50%台ということは、ほぼ五分五分とも言えるからです。

1月がマイナスだと年間はどうなる?

1月効果が大きく期待外れになり、意気消沈されている方も多いと思います。また、1月が良くないと年間も悪いに違いないと心配されている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は1月の騰落率と年間騰落率の関係も調べてみました。結果は以下の通りです。

  • 1月がマイナスで年間がマイナスであった年は3回
  • 1月がマイナスで年間がプラスであった年は4回
  • 1月がプラスで年間がマイナスだった年は4回
  • 1月がプラスで年間がプラスだったのは5回

いかがですか、この結果を見て、少し安心された方も多いのではないでしょうか? 1月がマイナスでも、年間がプラスになった回数のほうが、年間でマイナスになった年よりも多いのです。もちろん、これを多いと見るかも人それぞれです。

ここで大切なことは、1月がマイナスで終わったことや、1月効果というアノマリーが崩れたことを嘆いたり、悔んだりしてもあまり意味がないということです。それよりも、今年の1月の株価が下落した要因と、その要因が今後も続くのかを冷静に考えたいものです。

【2016年1月29日 投信1編集部】

■参考記事■

>>自分にぴったりの分散投資を手数料無料で最も安く―「たわらノーロード」シリーズ活用法

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。