2016年2月1日(月)発表の1月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は、下げ止まりを確認できるか

この記事の読みどころ

2月1日(月)10:00発表予定の1月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)に注目です。

1月の株式市場は中国PMIの悪化をきっかけに波乱含みとなりました。

1月の中国PMIの市場予想49.6ポイントを上回れるかが焦点です。

中国PMIの悪化をきっかけに波乱含みとなった1月の株式市場

1月の株式市場を振り返りますと、1月1日(金)に中国国家統計局が発表した12月中国PMIが49.70と景況感の節目となる50.0を下回ったことに加え、1月4日(月)の財新/マークイット社(後述)が発表した12月中国PMIも48.2となったことなどを受け、上海株式市場ではサーキットブレーカーが発動。東京株式市場のTOPIXは37.6ポイント安の1509ポイント、日経平均も582円安の18,450円となり、リスク回避の動きが鮮明となりました。

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現在、日本企業の決算発表においても、中国・ブラジル向けで特損計上する企業が増加してきていますので、当面中国PMIからは目が離せません。

1月中国PMIの市場予想49.6ポイントを上回れるか

今回、1月中国PMIの市場予想は49.6ポイントと、6か月連続の50.0ポイント割れの予想となっています。

こうした中、1月中国PMIが市場予想の49.6ポイントを上回る内容だった場合、上海総合指数・香港ハンセン指数を始めとした株価指数の支援材料となるでしょう。一方、市場予想を下回る内容だった場合、中国政府のよる財政出動に対する市場参加者の期待が高まるでしょう。

【参考情報】中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の基礎知識

そもそも中国製造業購買担当者景気指数(PMI)とは?

中国製造業購買担当者景気指数(PMI)とは、製造業の景況感を捉える経済指標です。製造業の購買担当役員に対して実施したアンケート調査をもとに算出されます。

景気転換の先行指標であると同時に、翌月第1営業日に公表される非常に速報性の高い経済指標です。ただし、2015年10月分から、財新/マークイットのPMIは当月下旬に発表していた速報値を廃止し、翌月第1営業日の確報値と統一しました。

今回の経済指標の解説で使用した国営の大企業向けに調査したPMIは、中国国家統計局が公表しています。中小企業向けPMIは、中国メディアの財新(Caixin)と英金融情報・調査会社マークイット社が公表。なお、2015年6月分迄は、財新(Caixin)ではなく、HSBC(香港上海銀行)が英マークイットのスポンサーでした。

以下、あくまで参考程度ですが、中国では中国物流購入連合会のPMI、中国民生銀行と華夏新供給経済学研究院が共同開発した民新PMIなど、複数のPMIが算出されています。

筆者は、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)が中小企業関連のワード検索を元にして公表した百度PMIも参考にしています。これは、1日に60億件以上の検索を扱う百度のビッグデータを活用し、3か月先のPMIまで予測しています。

※元データの確認は、中国国家統計局のウェブサイト(英語版)をご参照ください。

【2016年2月1日 投信1編集部】

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岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。