【株式テクニカル分析】日経平均はレンジの上抜けにトライする動きへ(2016年2月27日)

市場は好感的な雰囲気だが、大幅上昇にはならず

2016年2月26日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比48円07銭高の16,188円41銭となりました。

外国為替市場で円安傾向にあることに加え、25日には米ダウ平均株価が上昇しました。さらに、原油の価格も持ち直したことなどを好感した買いが広がりました。

ただし、一時は16,472円と、節目となる16,500円に迫りましたが、積極的な買いにはつながらず、大引けでは下げに転じました。

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26日・27日には、中国の上海で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。G20では金融市場の不透明感を和らげる、何らかのメッセージが出されると思われますが、現時点では、積極的に上値を狙うよりも様子見姿勢の投資家が多いのではないでしょうか。

2月29日の週は、まずはG20の結果次第ですが、強い材料は見あたりません。むしろ、メッセージが発信されてからの失望売りに警戒が必要です。

29日の週はいよいよ3月になります。3月は、企業の決算などの情報が出てくることに加え、株主優待や配当の権利確定などもあります。機関投資家が時価評価のためのお化粧買いや、企業が株主資本利益率(ROE)対策で自社株買いを行うこともあります。

売買ともに材料が多いため、投資家にも判断力とスピードが問われそうです。

16,000円を挟んだもみ合いから、目線は上へ

今週の動きをテクニカル面から見ると、16,000円を挟んだもみ合いとなりました。

下値が切り上がるアセンディングトライアングル(上昇三角形)の形になっていました。三角保ち合いを下抜けし、2月17日の安値(15,632円)より下がるようであれば、再びずるずると下がってしまうおそれもありましたが、今週は、この値段より下がることはありませんでした。

逆に、上値抵抗ラインは16日の高値(16,341円)、18日の高値(16,337円)あたりと考えられましたが、今週は23日の高値(16,350円)、26日の高値(16,472円)が、この上値抵抗ラインを超えています。

けっきょく終値は16,188円と、やや落ち着いてしまいましたが、目線は上と見ていいのではないでしょうか。

16,300円~16,400円の抜けが一つのポイント

今後の展開ですが、まずは、保ち合いの上値抵抗ラインである、16,300~16,400円あたりの抜けを確認したいところです。抵抗ラインがサポートラインになったのを確認できれば、積極的に買いに出てもいいのではないでしょうか。

もう一つのポイントは、25日移動平均線です。トレンドラインの上限あたりとも重なります。このトレンドラインと25日移動平均線には、2015年12月1日以来、何度もトライしていますがいずれも跳ね返されています。

ただ、今回は25日移動平均線がかなり近づいていることに加え、保ち合いの上値抵抗ラインとも重なりそうです。さらに、2月1日の高値(17,905円)から2月12日の安値(14,865円)の間の下落の半値戻し(16,385円)とも重なります。

テクニカル分析では、このように複数の条件が重なるところが抵抗ラインやサポートラインになりやすいのです。つまり、このあたりで頭を抑えられることが多く、逆にここを抜ければ、目線は上になるということです。

直近の動きを見ると、サポートの力が強く、上抜けにトライしているように感じます。

上昇に転じた場合の目標としては、2月1日の高値(17,905円)から2月12日の安値(14,865円)の間の3分の2戻し(16,892円)、目先の節目となる17,000円、2月1日の高値(17,905円)あたりになるでしょう。

*記事公開時に「13,300円~13400円あたりの上抜けを確認したい」との誤記がございましたことをお詫び申し上げます。2月29日に「16,300円~16,400円」に訂正いたしました。

【2016年2月27日 下原 一晃】

■参考記事■

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。