相場動向まとめ

2016年2月29日のTOPIXは前日比▲1.0%下落。東証一部全銘柄で、値上がりは545社、値下がりは1,294社、変わらずは102社でした。自社株買い等の株主還元策や証券会社による投資判断の引き上げなどの材料には素直に反応する動きが見られた一方で、直近のパフォーマンスが良かった銘柄に利食い売りが目立ちました。

上がった株

日産自動車(7201)は前日比+5%上昇。自動車大手。2016年2月26日に3億株、4,000億円を上限とする自社株買いを発表したことが好感されました。

日本ユニシス(8056)は前日比+5%上昇。システムインテグレーション大手。米系証券会社による投資判断及び目標株価の引き上げが好感されました。なお、同社は2016年2月25日に社長交代人事を発表しています。

リョーサン(8140)は前日比+5%上昇。半導体商社中堅。2016年2月26日に2016年3月期の年間配当を従来予想の90円から140円に大幅増配すると発表したことや、日立製作所(6501)から自動走行運転のキーデバイスであるミリ波IC事業を譲り受けると発表したことが好感されました。

下がった株

はてな(3930)は前日比21%下落。コンテンツマーケティングサービス。2016年2月24日に東証マザーズに新規上場し公開価格に対して大幅高となりましたが、本日は利益確定売りにより大幅下落となりました。

熊谷組(1861)は前日比▲16%下落。ゼネコン大手。同社が施工し住友不動産(8830)が発売した横浜市のマンションに関して立て替え案を検討すると2016年2月29日に会社側が発表したことが嫌気されました。

小田急電鉄(9007)は前日比▲4%下落。私鉄大手。特段の悪材料は見当たりませんが、最近の株価パフォーマンスが比較的良かったため利食い売りの対象となりました。本日は、京成電鉄(9009)など他の鉄道株も売られました。

【2016年2月29日 投資1編集部】

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LIMO編集部