【東京株式市場】またしても3連騰ならず。買い手不在の解消を待つのみか?-相場復習と見通し(2016年2月29日)

株式市場の振り返り-3連騰への期待はあっさり裏切られるが、16,000円台を死守

2016年2月29日(月)の東京株式市場は3日ぶりの下落となりました。日経平均株価は前日比▲1.0%の下落、TOPIXは▲1.0%の下落で引けています。東証マザーズ総合指数は+1.4%の上昇となりました。

日経平均株価は、先週末から円安進行が強まったことなどを好感し、前日比+124円高の16,313円で寄り付きました。その後も続伸し、一時は+276円高をつけました。その後は軟調に転じ、前場は前日比+66円高の16,255円で引けました。

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後場は、ドル円レートが112円台の円高方向に振れ始めたことに加え、上海市場や香港ハンセン市場が下落したことなどから、大引けにかけて急速に値を下げました。結局、日経平均株価は前日比▲161円安の16,026円で終わりました。今回も3連騰はなりませんでした。

東証1部で上昇したのは545銘柄、値下がり1,294銘柄、変わらず102銘柄でした。東証1部の出来高は24億9,281万株、売買代金は2兆5,944億円(概算)となっています。出来高、売買代金とも先週末比でやや膨らみましたが、依然として低水準と言えましょう。

セクター動向と主要銘柄の動き-31業種が下落、輸出関連株の一角にリバウンド

東証では33業種のうち、2業種のみが上昇で、31銘柄が下落しました。上昇したのは、情報・通信+0.5%、輸送用機器+0.0%のみでした。一方、下落幅が大きかったのは、石油・石炭製品▲3.2%、空運業▲3.0%、陸運業▲2.8%でした。週末に円安が進んだことで、一部の輸出関連株にはリバウンドが見られましたが、最後は内需株を含めて万遍なく売られたようです。

個別銘柄では、自社株買いの発表をした日産自動車(7201)や、山一電機(6941)の上昇が目立ちました。一方、業績下方修正を発表した任天堂(7974)は寄り付き後に大幅下落となったものの、その後は買戻しが入り、小幅安に止まりました。施工マンションの鉄筋切断が問題となった熊谷組(1861)が大きく売られ、それに釣られるようにゼネコン株も値を下げています。

本日のポイントと注目テーマと関連業種―29日の欧米株式市場の動向と、中国製造業PMIに注目

今年初の3連騰に対する期待は決して小さくなかったのですが、あっさりと裏切られた形です。前場の勢いが続かなかったところに、今の株式市場の買い手不在が見て取れます。前場で一時+280円近い上昇となった局面で、“リスクオン”と判断して買い向かった投資家の多くは、短期筋の餌食になったかもしれません。買い手不在の解消が待たれます。

それにしても、3連騰の壁は思いの外に高そうです。昨年は、5月中旬から12連騰という記録的な上昇相場がありました。あのような強気相場の再来を待ち望む限りです。

大きな注目を集めていたG20に対する評価は、29日のアジア株式市場が軒並み下落したところを見ると、とりあえず1日(火)以降に持ち越されたようです。ただ、G20の結果に市場が失望した、織り込み済みだったと結論づけるのは少し早いかもしれません。欧米の株式市場がどのように反応するか注目したいと思います。

G20が終わって、当面は大きなテーマがありません。大きなニュースがあった個別株や、経済指標の発表に目が向きやすい相場環境です。1日(火)は、2月の中国製造業PMI、米国製造業景況指数ISMが発表されます。特に、中国製造業PMIの結果は、29日に上海株式市場が大幅下落した後だけに、気になる経済指標です。

29日の欧米株式市場の動向にもよりますが、1日は中国関連株や内需関連株に着目したいところです。

【2016年2月29日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。