【東京株式市場】今年初の3連騰ならず、再び仕切り直しへ-相場レビューと注目テーマ(2016年2月17日)

株式市場の振り返り-今年初の3連騰ならず、再び仕切り直しへ

2016年2月17日(水)の東京株式市場は3営業日ぶりの反落となりました。日経平均株価は前日比▲1.3%下落、TOPIXは▲1.1%下落で引けています。なお、東証ジャスダックインデックスも▲0.6%下落となりました。

日経平均株価は小幅安で寄り付いた後、16日のNY市場が大幅高となったことなどから、一旦は+160円高に転じるなど堅調でした。2016年初の3連騰が現実味を帯び始めたのも束の間、円高基調を嫌気して一時は16,000円を割り込み、結局、前場は▲26円安の16,026円で引けました。

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後場は下落基調が鮮明になりました。大幅安で始まった後は、下げ幅をじりじりと広げて値を下げ、一時、最安値の15,632円を付けています。大引けにかけて少し戻しましたが、日経平均株価は3営業日ぶりの反落となる▲218円安の15,836円で終えています。3連騰はまたしても“お預け”となりました。

東証1部で上昇したのは728銘柄、値下がり1,086銘柄、変わらず120銘柄でした。東証1部の出来高は28億4,008万株、売買代金は3兆1,136億円(概算)となっています。

セクター動向と主要銘柄の動き―上昇は2業種のみ。ソフトバンクが連日の大幅高

東証33業種では2業種が上昇し、31業種が下落しました。上昇した2業種は、情報・通信業+1.4%、空運業+0.7%のみでした。一方、大幅に下落したのは、鉱業▲6.3%、石油・石炭▲4.2%、保険業▲3.6%などでした。エネルギー関連業種の不振が目立ったと言えましょう。

個別銘柄では、大規模な自社株買いを発表したソフトバンクグループ(9984)が昨日に引き続き大幅上昇となりました。ただ、一時は+800円を超える上昇となりましたが、終値は+300円弱の上昇に止まっています。他には、KDDI(9433)、日本電信電話 (9432)、ヤフー(4689)などの情報・通信業も値を上げました。また、世界最高水準となる自動車用部品の開発が報じられた村田製作所(6981)も買われました。

一方、原油価格安などから、国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)、JXホールディングス(5020)、東燃ゼネラル石油(5012)、昭和シェル石油(5002)、出光興産(5019)など、石油関連の銘柄が大きく売られました。また、ファーストリティリング(9983)も一時は年初来安値を更新するなど大幅安で引けています。

本日のポイントと注目テーマと関連銘柄―当面は大きな材料に乏しい展開、必然的に個別テーマが主役か?

残念ながら、今年初の3連騰への期待はあっさりと萎んでしまいました。投資家心理の本格的な好転は、もう少し先になるような雰囲気です。2月も残り半分くらいになりましたが、2月はFOMCも日銀政策決定会合も開催されませんので、金融政策への期待は小さくなります。また、決算発表も一巡したため、企業業績が株価の大きな変動要因になる局面もなさそうです。

そうなると、必然的に、個別テーマに目が向くと予想されます。まずは、マイナス金利が導入された影響が懸念される銀行株が注目です。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)等のメガバンク株は、17日も市場平均以上に下落しました。18日以降に下げ止まりの兆候が見えるかどうか注目です。また、同じマイナス金利導入の影響と言う点では、三井不動産(8801)、住友不動産(8830)などの不動産株も注目に値しましょう。

小売セクターも注目です。17日はファーストリティリング(9983)が大幅下落となりましたが、他の小売り銘柄には上昇したものが結構ありました。個人消費の弱さが懸念されますが、内需関連銘柄の物色対象として目が向きそうです。

【2016年2月18日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。