相場動向まとめ

2016年2月16日のTOPIXは前日比+0.4%上昇。東証一部全銘柄で、値上がりは965社、値下がりは873社、変わらずは99社でした。売られ過ぎた株を買い戻すリターンリバースの動きが見られたほか、原油安の一服によりIHI(7013)、三菱重工業(7012)などのプラント関連が値を飛ばしました。一方、これまで比較的、株価が安定していた食品、建設株などの内需・ディフェンシブ関連の売りが目立ちました。

上がった株

ソフトバンクグループ(9984)は前日比+16%上昇。通信キャリア大手。2016年2月15日に今後1年間で総額5,000億円を上限とする自社株買いを行うと発表したことが好感されました。

東芝(6502)は前日比+8%上昇。総合電機大手。中国でのパソコン生産から撤退すること(会社側は否定)や、同社指名委員会が室町社長を6月には交代させることを検討という、一部報道を受け株価は大幅な上昇となりました。

SUMCO(3436)は前日比+8%上昇。シリコンウエハー大手。特に目立った材料はありませんでしたが、売られ過ぎた株を買い戻す流れのなかで買われたと見られます。

IHI(7013)は前日比+7%上昇。総合重機大手。原油価格の上昇が好感されました。同じ理由で、川崎重工(7012)や三菱重工(7011)も本日は上昇しました。

下がった株

キリンホールディングス(2503)は前日比▲9%下落。食品大手。2016年2月15日に発表された2016年12月期に発表された会社予想営業利益が市場コンセンサスを下回ったことが嫌気されました。

大林組(1802)は前日比▲5%下落。ゼネコン大手。特段の悪材料はありませんが、2016年2月9日に決算を発表後の株価パフォーマンスが比較的良かったために、利食い売りの対象になったと見られます。

ニチレイ(2871)は前日比▲5%下落。冷凍食品大手。市場全体が急落した1月後半からの株価パフォーマンスが比較的良かったため、本日は物色対象の圏外に置かれました。日本ハム(2282)も同様な理由で前日比▲5%下落しました。

【2016年2月17日 投信1編集部】

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LIMO編集部