【株式テクニカル分析】日経平均は下値が堅い。目線は上へ(2016年3月11日)

ECBのドラギ総裁発言が評価され続伸

2016年3月11日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比86円52銭高の16,938円87銭となりました。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、日本時間の10日夜に開かれた定例理事会で、量的緩和と追加利下げの実施を発表しました。しかし、発表後行われた記者会見では、「さらなる利下げの必要は想定していない」と述べて、今後の追加利下げについて打ち止めを示唆するコメントを行いました。

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このため、欧州株が下落する展開となりました。日経平均も朝方は売りが優勢でしたが、金融緩和策が前向きに評価されるとともに、原油価格の上昇や円高の一服感もあり、後場には買いが入り、一時は17,000円台を回復しました。

3月14日~の週は、16日(日本時間17日午前)に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明がポイントになります。今回、利上げは見送られるという見方が強いのですが、予断は許しません。米国経済が堅調なことからさらなる年内の利上げもあり得ます。

15日には、日銀の金融政策決定会合の結果が判明します。金融市場の不安感は和らいでおり、目線は上としたいところですが、急速な動きにも柔軟に対応できるように備えておきたいものです。

一時下落するも、トレンドラインの押し目で切り返す

今週の動きをテクニカル面から見ると、週の頭、7日、8日に続落したものの、9日から11日にかけて切り上がりました。

反転した場所を見ると、ちょうど、2月12日の安値(14,865円)と、3月1日の安値(15,857円)を結んだトレンドライン上で、ここがサポートラインになって押し目が買われました。

ただし、先週末4日の高値である17,042円を超えることができませんでした。4日の終値(17,014円)を一時超えましたが、戻されています。17,000円に跳ね返された形になりました。

トレンドラインおよび25日移動平均線を下回るまでは上目線で

今後の展開ですが、まず、懸念されるのは、11日の終値が3月4日の高値(17,042円)を超えられなかったことです。目先の目標である17,000円にもレジスタンスがありそうです。

週明け14日にいきなり陰線となり、11日の陽線分だけそっくり下がってしまうこともないわけではありません。

ただし、これまでの動きを振り返ると、2月12日の安値(14,865円)から3月4日の高値(17,042円)まで、かなり上げてきていますので、若干の戻りがあっても不思議ではありません。

また、今週の動きを振り返ると、トレンドライン付近で押しが入って反発ということから、下値はそのあたりで底堅いと考えられます。

また25日移動平均線も実体よりも下にあります。25日移動平均線は現在、横ばい気味ですが、終値次第では上向きになりそうです。

このトレンドラインや25日移動平均線を下回るようなことがあれば、考えを改める必要がありますが、これらを上回っている限りは、引き続き目線は上方向でいいのではないでしょうか。

上目線としたときの目標は、目先の節目となる17,500円、2月1日の高値である17,905円などになるでしょう。

2月1日の高値(17,905円)を抜けると、さらに2015年12月1日の高値(20,012円)が目標になります。

12月1日から2月12日までの大きな下落の半値戻しである17,438円あたりも若干の節になりそうですが、そこを抜けると18,000円台までするすると上がることも考えられます。

【2016年3月12日 下原 一晃】

■参考記事■

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。