2016年の株式相場環境で個人投資家がNISAで選んだ投信から5年後を読み解く

この記事の読みどころ

NISAの基本的な考え方は、毎年一定の投資金額において最大5年間非課税枠を活用できるというものです。

日本の個人投資家の思いの根底にあるのは、中長期的には世界の経済成長を期待しているということだと分かります。

日本の個人投資家は、5年後でも現在のように世界中が低金利にあると見ていることが見て取れます。

マネックス証券のNISA週間売れ筋ランキングから

2016年2月22日から26日までのマネックス証券のNISA週間売れ筋ランキングから、個人投資家が現在の株式市場をどのように見ているのか、またどのような期待値を持っているのかを見ていきたいと思います。

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NISAの基本的な考え方は、毎年一定の投資金額において最大5年間非課税枠を活用できるというものです。NISAを活用する際に有効なのは、5年後に最も上がっていそうな株式やそのほかの金融商品を購入することです。

もちろん、5年以内に売却して非課税のメリットを享受することもできますが、各年に割り当てられる枠のうち、一度売却してしまった金額は再び使用することはできません。

したがって、NISAと相性が良いのは、大きな価格の上げ下げがある(ボラティリティの高い)株式や金融商品ではなく、ボラティリティは小さいけれども着実に価格が上昇していくような資産といえるでしょう。

では、ランキングを見ていきましょう。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第3位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第4位:ひふみプラス

第5位:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

第6位:SMTグローバル株式インデックス・オープン

第7位:フィデリティ・USリート・ファンドB

第8位:世界経済インデックスファンド

第9位:eMAXIS バランス(8資産均等型)

第10位:マネックス資産設計ファンド(育成型)

世界の経済成長を信じる

堂々の第1位は、外国株式のインデックスファンドでした。それ以外にも、第6位と第8位も外国株式のインデックスファンドが入っています。2016年始以降、日本を含めた世界中の株式市場が軟調に転じる中でも、外国株式は今よりも価格が上昇していくと考えている投資家が多いことが読み解けます。

一国の時価総額と名目GDPはある程度相関する関係にあることが知られています。将来の株価上昇(時価総額増大)を見込んでいるということは、日本の個人投資家の思いの根底にあるのは、中長期的には世界経済は持続的に成長していくということなのでしょうか。

日本株強気一辺倒だけではない日本の個人投資家

第3位と第5位にはグローバルREIT(リート)がランクインしています。これは面白い結果だと思います。

米国のFRBは2015年末に利上げに転じましたが、日本の中央銀行である日本銀行は2016年に入りマイナス金利という選択肢を採択しました。欧州も低金利政策からいつ抜け出せるともわかりません。日本の個人投資家は、5年後でも現在のように世界中が低金利にあると見ているということが見て取れます。

それでもやっぱり日本株が好き

第2位と第4位は日本株の投資信託です。冒頭で触れたように、NISAは税制や制度設計を考えれば、5年後に一番上昇している銘柄や金融商品という視点で選択することが望ましいことです。

現在は様々なグローバル資産を選択できる環境にありますが、それでも日本株の投資信託が上位にランクインしているのは、多くの個人投資家が日本株の上昇に期待しているためだと理解できます。

【2016年3月5日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

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