【東京株式市場】好循環の醸成へ動き出した日本株。週末発表の米国雇用統計を乗り越えるか(2016年3月3日)

株式市場の振り返り-今年初の3連騰を達成。ただ、商いは今一つ盛り上がらず

2016年3月3日(木)の東京株式市場は続伸し、今年初の3連騰となりました。日経平均株価は前日比+1.2%の上昇、TOPIXは+1.4%の上昇で引けています。また、東証マザーズ総合指数は+3.9%の大幅上昇となりました。

日経平均株価は、前日(2日)に大幅上昇した反動や、NY市場でボラタイルな動きが強いことなどを受けて、前日比▲50円安の16,695円で寄り付きました。その後、売りが一巡した後は買いが優勢となり、前場は前日比+148円高の16,895円で引けました。

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後場は16,900円を挟んだ水準で推移しましたが、大引けにかけてやや上昇した結果、日経平均株価の終値は前日比+213円高の16,960円となり、2016年に入ってから初の3日続伸となりました。また、最近では珍しい高値引けとなっています。

東証1部で上昇したのは1,429銘柄、値下がり436銘柄、変わらず77銘柄でした。東証1部の出来高は27億4,428万株、売買代金は2兆5,382億円(概算)となっています。売買代金は今一つ盛り上がりに欠けました。

セクター動向と主要銘柄の動き-上昇した業種が多かった中、空運と陸運が低迷

東証では26業種が上昇、7業種が下落しました。上昇率が高かったのは、海運業+6.3%、銀行業+6.1%、鉱業+5.2%、鉄鋼+4.1%、証券業+3.8%、保険業+2.8%。一方、下落したのは、空運業▲1.5%、陸運業▲1.2%、水産・農林業▲0.7%などでした。今まで売られ過ぎの感じがあった業種が買われた一方、空運と陸運の不振が目立った形です。

個別銘柄では、商船三井(9104)などの海運株、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が大きく上昇しました。また、日産自動車(7201)など自動車株も買われました。なお、ビットコイン関連銘柄のマネーパートナーズグループ(8732)は、本日も年初来高値を更新しました。

一方、日本航空 (9201) などの空運、及び、東海旅客鉄道 (9022)などの陸運は、値を下げたものが目立ちました。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-雇用統計発表を見極める動きが主流になる中、続伸が途切れないことが重要に

3日(木)の日本株式市場は続伸し、今年5回目のチャレンジにして、初の3連騰となりました。これは、明るいニュースであることは確かです。

一方、3日の東証一部出来高は前日より1割近く増加したにもかかわらず、売買代金は逆に小幅減少となりました。これは、低位株の取引が中心となったためです。出来高上位20銘柄のうち、株価が4桁以上(1,000円以上)の銘柄は、三井住友フィナンシャルグループ(8316)だけでした。また、出来高上位10銘柄のうち、株価300円未満が7銘柄を占めています。この状況を見る限り、個人投資家、機関投資家ともまだ様子見スタンスが強いと判断できます。

しかし、兎にも角にも3日続伸となったことで、良い方向へ向かっていると思われます。このまま連騰が続くなどすれば、再参戦する投資家や、買い増しに動く投資家も増え始め、投資家心理が徐々に旺盛となる好循環を作り上げるのではないでしょうか。その意味では、週末4日(金)の相場動向も重要となります。

さて、その4日ですが、日本では特段大きなイベントは予定されていませんが、米国では2月の雇用統計が発表されます。実は、今週に入ってから、米国で発表された経済指標の多くに注目が集まっており、それを受ける形で、NY株式市場が非常にボラティリティの高い動きとなっています。4日に発表される雇用統計の内容次第では、NY市場が上にも下にも大幅に変動する可能性があります。そして、その動きは、来週の日本株に影響を与えましょう。

こうした点を踏まえると、4日の日本株式市場は、積極的な売買に動き難い状況です。したがって、依然として様子見スタンスが強いと予想されます。そのような中、外需関連銘柄でやや出遅れている精密機器株、2月決算期の小売株、3日は下落が目立った医薬品株などに注目したいと思います。

【2016年3月4日 投信1編集部】

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投信1編集部

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