いまさら聞けない! 期末の配当取り、権利落ち後の株価はどうなるのか

いよいよ来週は2016年3月期の最終週に

早いもので、2015年度(2016年3月期)も残りわずかになってきました。この時期になると、新聞の株式市況欄では、「権利付き最終日」、「権利落ち日」、「権利確定日」といった、投資初心者の方にとっては、普段あまり馴染みのない言葉が多く見られると思います。

今回は、改めてこれらの用語の復習をしてみたいと思います。

今年の権利付き最終日は2016年3月28日(月曜日)

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株の配当を得るためには、権利確定日(通常は決算日と同一日)に株主名簿に登録されている必要があります。銀行の場合は預金の期間によって利息は異なりますが、株の配当金の場合は、権利確定日に株主名簿に登録されていれば期間は問われません。

このため、「一日株主」でも配当を得ることができます。ただし、株主優待については保有期間について一定の条件がある場合があるため注意が必要です。

ここで注意が必要なことは、株を購入してから株主名簿に登録されるまでには3営業日が必要であるということです。このため、2016年3月期決算企業の場合、権利確定日である2016年3月31日(木曜日)の3営業日前にあたる3月28日(月曜日)(権利付き最終日)までに株を買っておく必要があります。

ちなみに、権利確定日の2016年3月31日(木曜日)に買っても、株主名簿に載るのはその3営業日後の2016年4月5日(火曜日)になってしまいますので、この場合は、2016年3月期の期末配当は受け取れないことになります。

権利落ち日(3月29日)の株価はどう動くか?

「権利付き最終日」の翌日を「権利落ち日」と言い、2016年は3月29日(火曜日)となります。権利付き最終日までに株主になっていれば、その翌日の寄り付きで売ってしまっても、配当を受け取ることができます。

今年の場合なら、3月28日まで株を持っていれば、仮に3月29日に株を売っても、2016年3月期の期末配当を受け取れるのです。

権利落ち日には、理論的には配当などに相当する分、株価が安くなることになります。たとえば、権利付き最終日の株価が300円の銘柄の期末配当金が10円だとすると、権利落ち日の寄り付きの理論株価は290円となります。

ただし、実際には、権利落ち後の株価は他の要因によっても左右されるため、必ずしも理論株価通りにはなりません。たとえば、高い配当を期待した買いが前日までに多く入り、株価に過熱感が生じていいた場合は、その反動により権利落ち日に利食い売りが一斉に行われてしまい、理論株価より大きく下落する場合もあります。

まとめ

株式投資では、株価の上昇(キャピタルゲイン)と配当金(インカムゲイン)から利益を得ますが、今後の株価上昇が期待しにくいのであれば、とりあえず期末配当だけ確保し、いったんは利益確定をしようとする投資家が増えると考えられます。

そうした意味で、来週の3月28日(権利付き最終日)とその翌日29日(権利落ち日)の株価動向には注目していきたいと考えます。

【2016年3 月23日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

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