【株式テクニカル分析】日経平均は為替相場に振り回される展開続く(2016年3月18日)

FRBの利上げペース鈍化で円高が加速、日経平均は4日続落

2016年3月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比211円57銭安の16,724円81銭となりました。4日続落です。

大きな要因が円高の進行です。16日(日本時間17日午前)に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げの見通しが下方修正されました。

このため、ドルが売られ円が買われることになりました。円ドル相場は17日、1日で3円以上も円が高くなり、一時1ドル=110円60銭台にまで達しました。2014年10月以来の円高水準です。

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18日の日経平均も円ドル相場が動くたびに上下するという神経質な展開となりました。

朝には1ドル=111円40銭前後でしたが、午前中に110円台に円高が進むと、自動車など輸出関連株が売られました。3連休前の手じまい売りといった雰囲気もありました。ただし、大引けにかけては下げ渋りました。

3月21日~の週は、引き続き為替相場の動向が気になります。21日は、日本は祝日ですが、為替市場は動いています。国内市場の売買が薄くなる中、1ドル=110円を割ってくる可能性もあります。その動向次第と言えます。

ただし、為替相場以外では、米国の景気も持ち直し、原油価格も上昇していることから、さらなる上昇の可能性も低くありません。

直近の高値抜けにトライするが抜けきれず

今週の動きをテクニカル面から見ると、直近の高値である3月4日の17,042円を挟んで上下する動きとなりました。

3月14日の始値は窓を開けて17,155円となり、17,042円を下回ることはありませんでした。15日も値が下がって安値が17,042円にタッチしたものの、その後は再び上昇し、終値は17,117円となっています。

16日、17日も17,042円を超えては下がってしまうという展開でした。しかし、18日にはついに力尽きたという感じになり、高値も17,042円を超えることができませんでした。

目線は引き続き上ながら、もみ合う展開も

今後の展開ですが、結果的に4日続落となったものの、さほど悲観的ではないと考えられます。先週(3月7日~11日)には一度も超えることができなかった、3月4日の高値(17,042円)を何度も超えています。その一方で、先週の安値である3月9日の16,494円を下回っていません。

25日移動平均線も実体よりも下にあり、さらに上向いています。為替相場の影響を受けやすく、読みづらいのですが、引き続き目線は上と考えています。

ただ、2月12日の安値(14,865円)と、3月1日の安値(15,857円)を結んだトレンドラインがサポートラインにならず、下抜けてしまったのは不安材料でもあります。

動きの見極めとしては、直近の安値である3月9日の16,494円がポイントになりそうです。

ここをサポートラインにして跳ね返れば、再び上昇傾向になります。目先の目標としては、直近の高値である3月14日の17,291円です。ここを抜けると、節目となる17,500円、2月1日の高値である17,905円などが新たな目標になるでしょう。

実際には、来週はこの16,494円と17,291円の間をもみ合うようにも思われます。

ただし、心配なのは、この16,494円がサポートされず下回ってしまった場合です。トレンドライン、25日移動平均線も下回ることから、一転、目線は下になります。

過去に16,000円前後でもみ合っていることから、一気に下落することはないと思いますが、そこを抜けてしまうと、再び、2月12日の14,865円まで視野に入ってきます。

【2016年3月19日 下原 一晃】

■参考記事■

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。