予想外の反落で引け。「谷深ければ、山高し」は終わっておらず日銀動向に注目

株式市場の振り返り-日経平均株価は“寄り天”で5日ぶりの反落、新興市場も続落

2016年4月25日(月)の東京株式市場は5日ぶりの反落となりました。日経平均株価は前日比▲0.8%の下落、TOPIXも▲0.4%の下落で引けています。また、東証マザーズ総合指数も▲1.8%下落して続落となりましました。

日経平均株価は、週末の海外市場で円安が進んだこと等から、前日比+41円高で寄り付きました。しかし、その後は下値を切り下げていく展開が続き、一時は▲168円安となる場面が見られました。結局、大引けは▲133円安の17,439円で終わっています。終わってみれば、予想外の“寄り付き天井”となってしまいました。また、2016年初の5日続伸もなりませんでした。

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東証1部で上昇したのは704銘柄、値下がり1,097銘柄、変わらず150銘柄でした。東証1部の出来高は23億4,987万株、売買代金は2兆2,600億円(概算)となっています。活況が戻った先週末に比べると、商いが細った感は否めません。

セクター動向と主要銘柄の動き-7業種が小幅上昇、26業種が下落。全般的に売られた印象

東証1部で上昇したのは7業種、下落したのは26業種でした。上昇率上位は、保険+2.5%、ゴム製品+0.7%、輸送用機器+0.6%、銀行+0.6%などでした。一方、下落率が大きかったのは、パルプ・紙▲2.0%、情報・通信▲2.0%、鉱業▲1.6%などでした。

個別銘柄では、円安進行を背景に、トヨタ自動車(7203)、マツダ(7261)など多くの自動車株が続伸した他、デンソー(6902)など自動車部品株も堅調でした。また、日銀の追加緩和期待から、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)などの不動産株も小高く推移しました。小売株では、しまむら(8227)が大幅上昇となっています。一方、主力株では、2017年3月期業績予想の公表延期を発表したソニー(6758)が大幅下落し、ファーストリティリング(9983)、KDDI(9433)、東京エレクトロン(8035)などが値を下げました。また、燃費不正改ざん問題が深刻化する三菱自動車(7211)も大幅下落して終わっています。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-日銀金融政策決定会合を睨んだ様子見スタンス継続へ

上昇期待が大きかった週明け25日の東京株式市場は、予想外の反落となりました。2016年初の5連騰の達成も夢と終わりました。やはり、今週末(27~28日)に開催される日銀金融政策決定会合の行方を見極めたい動きが強かったようです。逆に言うと、今回の日銀の金融政策に対する期待と不安が大きいことを意味しており、注目度は増してきています。先週から続いている上昇基調が終わったと見るのは、時期尚早と言えましょう。26日(火)以降も週内は一波乱、二波乱ありそうな雰囲気です。

そうこうしている間に、3月期決算発表が本格化しつつあります。25日は日本電産(6594)の決算発表があり、110円/ドルでも増収増益見通しが公表されたことで、安心感が出たようにも見えます。振り返ると、2月以降の円高進行、及び、世界経済の停滞感の強まり等により、2017年3月期業績への期待値は大きく低下してきたと見られます。中には、輸出関連業種のように、極めて悲観的な見方も醸成されていました。それだけに、“思ったほどは悪くない”という消極的な見方でも、株価上昇に繋がりやすい相場環境になっているとも言えます。例えるならば、“谷深ければ、山高し”でしょうか。

このような状況の下、26日は電機セクター、自動車セクター、精密機器セクターなどの輸出関連業種に注目です。また、25日に大幅下落した主力銘柄の下値を拾うことを意識してもいいでしょう。ただ、基本的には、日銀金融政策決定会合を見据えた様子見スタンスが続く可能性が高いと考えられます。

【2016年4 月25日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。