堅調。上値を狙える環境が整いつつあるが、投機的な“揺さ振り”に巻き込まれるな

株式市場の振り返り-大幅上昇で3日続伸、新興市場も“続落なし”を継続中

2016年4月21日(木)の東京株式市場は大幅上昇となり3日続伸となりました。日経平均株価は前日比+2.7%の上昇、TOPIXは+2.0%の上昇で引けています。また、東証マザーズ総合指数は+3.4%上昇し反発となりました。2月12日以来の“続落なし”の記録が続いています。

日経平均株価は、海外市場の株価上昇や円安進行等を受けて、前日比+280円の大幅高で寄り付きました。その後も上昇が続き、後場開始からしばらく後に一時+475円高となる場面が見られました。その後はやや膠着状態になりましたが、大引けは+457円高の17,363円で終わっています。終値でも3月31日以来の17,000円台回復です。

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東証1部で上昇したのは1,753銘柄、値下がり149銘柄、変わらず50銘柄でした。東証1部の出来高は22億8,362万株、売買代金は2兆4,742億円(概算)となっています。また薄商い状況ですが、日々増加している傾向が見られます。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種全てが上昇、全般的に買いが入る

東証1部では33業種全てが上昇しました。上昇率の上位は、鉱業+5.4%、不動産+3.8%、海運+3.7%、非鉄金属+3.5%、証券・商品+3.4%などでした。一方、上昇率が小さかったのは、空運+0.5%、電力・ガス+1.1%、陸運+1.2%、建設+1.2%などでした。

個別銘柄では、上昇した銘柄が多かった中、ファーストリティリング(9983)、東京エレクトロン(8035)、富士フイルムホールディングス(4901)、富士重工(7270)などが大幅上昇し、日経平均株価の上昇を牽引しました。また、コマツ(6301)、スズキ(7269)、住友不動産(8830)なども大きく値を上げています。一方、燃費不正改ざん問題が明らかになった三菱自動車(7211)がストップ安となりました。また、決算発表で2017年3月期の大幅減益見通しを公表したエンプラス(6961)や安川電機(6506)も大きく下落しました。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-上値を狙える環境が整いつつあるが、“揺さ振り”に注意が必要

21日の東京市場は、依然として薄商いながら、あくまでも最近の水準としては、出来高・売買代金を伴って大幅上昇となりました。また、チャートで見ても、2月12日の一番底、4月8日の二番底の“ダブルボトム”完成となり(いずれもザラバ値)、目先は上値を狙える形が整ったと言えます。久しぶりにポジティブに感じられる株式相場となりました。しかし、油断は禁物です。薄商いということもあり、激しい値動きが散見されますし、中には投機的な揺さぶりの動きも見られました。個人投資家は引き続き注意して下さい。

何時の間にか、知らず知らずのうちに3月決算発表が始まっており、2017年3月期の大幅減益見通しを公表したエンプラスや安川電機などが大きく値を下げました。この2銘柄に関しては、大幅下落した株価が投資好機なのかどうか何とも言えませんが、22日(金)から注目を集めるでしょう。やはり、決算発表時に公表される厳しい会社予想は、株価を大きく動かす材料になり得ます。

また、本日の後場には、ソフトバンクグループ(9984)が突然急落して、僅か10分間で▲500円以上下落した場面が見られました。後場に同社の役員に関するニュースが出たことが理由ですが、明らかに過剰な動きでした。終値では前日比プラスとなりましたが、明日以降は他の銘柄にも同様の“揺さ振り”に近い動きが出て来る可能性があります。

なお、蛇足ですが、同じ大幅下落でも、今回の燃費不正問題が明らかになった三菱自動車(7211)には手を出すべきではありません。相場の格言に『事件は売り、事故は買い』というものもあります。今回の問題は、明らかに「事件」です。

さて、そのような状況の下、週末22日の相場は注目点が少なくありません。まず、21日の引け後に業績下方修正を発表したソニー(6758)の値動きが気になります。22日は注目企業の決算発表はありませんが、ソニーのように業績修正が出る可能性は十分ありましょう。基本的には内需関連株に注目ですが、為替の動きに気を配りながら、輸出関連株にも目を向けたいと思います。特に、来週から決算発表が本格化する電機セクターに注視しましょう。

【2016年4 月21日 投信1編集部】

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投信1編集部

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