【株式テクニカル分析】日経平均は失望売りで大幅下落するも底堅さがある(2016年4月29日)

日銀の金融政策決定会合を受けて失望売りが広がる

2016年4月28日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比624円44銭安の16,666円05銭となりました。4日続落です。

28日の午前中、株価は堅調に推移していましたが、前場、後場の間の昼休みに、日銀が金融政策決定会合で現状のマイナス金利付き量的・質的金融緩和を維持することを決めたと伝わると、600円を超える大幅安となりました。円相場も1ドル=108円台後半まで急速に円高・ドル安が進みました。

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先週、この会合で追加の金融緩和が発表されるのではないかといった報道が流れ、円相場が1ドル=110円台に急落、銀行株や不動産株などのほか輸出関連株も広く買われていた中で、期待されていた追加金融緩和が見送られたことから、失望売りがふくらんだと見られます。

18日~22日の上昇分が、28日だけで丸々下落

今週の動きをテクニカル面から見ると、週の頭の4月25日から27日にかけては、17,500円前後でサポートされた形で堅調な動きを見せていました。25日移動平均線も大きく上回っていました。

しかし、28日には620円以上下落しました。先週(18日~22日)に上昇した分(約720円)がほぼ丸々下がる形になりました。

堅調さは変わらず、引き続き目線は上を維持

今後の展開ですが、28日に大きく下落したとは言うものの、先々週末の4月15日の安値(16,720円)に達していないことに注目したいと思います。節目となる16,500円も下抜けていません。25日移動平均線、75日移動平均線も上回っています。

このような点から、今週は直近の上昇分がそのまま下落してしまいましたが、日銀の追加金融緩和に期待した分が「往って来い」のような形で元に戻った形と考えるのが妥当だと思います。

今後、たとえば25日移動平均線を下回ったり、18日の安値(16,254円)以下に下がったりするようなことがあれば見方を改める必要がありますが、ここでサポートされるようであれば、引き続き目線は上に持ちたいところです。

ただし、しばらくは4月25日の高値(17,613円)と28日の安値(16,652円)の間でもみ合うことも考えられます。

大型連休の注意点

来週の株価について検討してみると、まず日本は大型連休のため、株式市場は3~5日が休日で、立ち会いは2日(月曜日)と6日(金曜日)の2日のみとなります。参加者も少なくなることが予想されるため、動きが読みづらいところです。

日本株は円相場に振り回されやすい傾向が続いています。日本は大型連休で休日となりますが、29日、3~5日も外国為替市場は動いています。休日中にさらなる円高が進むのか、その動向を注視すべきです。

【2016年4月29日 下原 一晃】

■参考記事■

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。