機敏な個人投資家は株価急騰後の反落を狙い、長期投資では新興国株に着目

この記事の読みどころ

全体として、引き続き毎月分配型の投資信託に人気があります。

このところの株価の上昇を受けて、ベア型投信に人気が出てきました。

日本の新興企業や新興国の株式に着目する個人投資家が増えています。注目すべきトレンドです。

2016年4月18‐22日は日欧の株が上昇

4月18-22日はG20と産油国協議が明けて始まりました。原油価格がしっかり上昇し、日銀の追加緩和期待の高まりを受けて円が売られました。

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日本と欧州の株式市場が大きく上昇しましたが、米国株はほぼ横ばいでした。新興国では、上海市場と台湾市場の株価は冴えませんでしたが、その他の東アジア・東南アジアの株式市場は堅調な推移になりました。

では個人投資家はこうした投資環境の文脈の中でどう行動したのでしょうか。

楽天証券の2016年4月18-22日の投信全銘柄売れ筋ランキングを見る

まず、全体ランキングです。

第1位:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

第2位:楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型

第3位:フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

第4位:楽天日本株トリプル・ベアIII

第5位:DIAM新興市場日本株ファンド

楽天証券の2016年4月18‐22日の投信積立売れ筋ランキングを見る

では、積立での売れ筋ランキングはどうでしょうか。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:ひふみプラス

第3位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第4位:野村インデックスファンド・新興国株式

第5位:インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式

全体ランキングでは毎月分配型ファンドが依然人気だが、機敏な個人投資家には新しい動きが見える

全体ランキングのトップ3はいずれも毎月分配型の投信です。

しかし興味深いのは、日本株の上昇を受けて個人投資家がベア型投信(指数が下がると利益が出る投信)を買っていることです。従来はブル型投信の買いが目立っていました。アクティブに動く個人投資家の心理を反映していて大変興味深いです。

もう1つ興味深いのは、日本の新興株へ投資する投信にも人気が出ていることです。大企業を中心に業績の伸び悩みが懸念されている中、夢のある新興市場の株式へ投資先を向けている点に注目しておきたいと思います。

積立ランキング上位に新興国株式への投信が登場

次に積立口座での投信の売れ筋を見てみましょう。トップ3はこれまでの傾向を踏襲しています。むしろ注目いただきたいのは4位、5位に入ってきた新興国への株式投資です。

アメリカの利上げのペースが緩やかになりそうだという観測が強まり、原油を始めとする資源価格が底入れの気配を見せている中、じっくり時間をかけて、新興国株投信を積み立てていくのは頷くことができる投資戦略と思われます。

【2016年4月28日 投信1編集部】

■参考記事■

>>債券型投資信託の注意点―毎月分配型を見極めるポイント

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

投信1編集部

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