ブラジル小売売上高の下落基調は下げ止まるか? 4月12日(火)発表予定

この記事の読みどころ

2016年4月12日(火)21:00発表予定のブラジル小売売上高の動向に注目です。

2月小売売上高指数(前年同月比)の市場予想は-8.5%。ここを上回れるか、そして下げ止まりとなるか、注目されます。

4月12日(火)21:00発表予定のブラジル小売売上高の動向に注目

今週は、4月12日(火)21:00発表予定の2月ブラジル小売売上高の動向に注目が集まりそうです。

汚職疑惑のルセフ大統領の政権交代期待を受け、伯ボベスパ指数は、2016年に入り約11%上昇しています。また、米原油先物価格(WTI)の切り返しなどを背景に、米ドル/ブラジル・レアルも強含んでいます。

続きを読む

しかし、ブラジル国内の経済指標は、依然として弱々しく全く予断の許されない状況となっています。

2016年のブラジルGDP予想は-3.50%へ下方修正

こうした中、4月7日(木)にブラジル中央銀行が公表した2016年のGDP見通しは、-3.45%のマイナス成長から、-3.50%に7週連続で下方修正されました。

この予測は毎週公表されており、ブラジル中央銀行が、マーケット関係者(金融機関のエコノミストやアナリスト約100名)に市場調査したもので、各社の数値を平均値にして算出したものです。

2月小売売上高(前年同月比)の市場予想は-8.5%

加えて、2月16日にブラジル地理統計院(以下、IBGE)が公表した2015年のブラジルの小売売上高は-4.3%(前年比)と、2001年の調査開始以来、過去最大の減少率となりました。IBGEは、ブラジル国内のクレジット金利上昇と、個人所得の減少が主要因としています。

2016年に入っても、前回の2016年1月小売売上高(前年同月比)は-10.3%と、引き続き個人消費に関連する経済指標は弱含んでおり、今回、2月小売売上高(前年同月比)の市場予想も、-8.5%と厳しい内容となっています。

【参考情報】ブラジル小売売上高の基礎知識

そもそもブラジル小売売上高とは

ブラジル小売売上高は、ブラジル地理統計院(IBGE)が公表するもので、個人消費の経済指標として代表的な指数となっています。公表時期は、翌々月の第2週です。

同指標は、ブラジル国内の小売業者が販売した商品(除く自動車)を季節調整済にしたものとなっています。

主な調査対象は家具・家電分野、繊維・衣類・履物分野、燃料・潤滑油分野、ハイパーマーケット・スーパーマーケット分野(食料品・日用品)、医薬・整形外科・香水・化粧品分野、広範囲小売分野(含む自動車・建材)となっています。

また、前月比と前年同月比が公表されますが、マーケット参加者は前年同月比を参考にすることが多いです。

※元データの確認は、ブラジル地理統計院(IBGE)のウェブサイト(英語版)をご参照ください。ただし、トップページ以外はポルトガル語表記である点、ご留意ください。

【2016年4月11日 投信1編集部】

■参考記事■

>>債券型投資信託の注意点―毎月分配型を見極めるポイント

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。