相場全体は材料難で様子見か。個別での決算やイベントに左右される状況

株式市場の振り返り-小幅下落も下げ幅を徐々に縮小、新興市場は好調持続

2016年4月11日(月)の東京株式市場は小幅反落となりました。日経平均株価は前日比▲0.4%の下落、TOPIXも▲0.6%の下落で引けています。一方、東証マザーズ総合指数は+3.1%上昇し、これで4日続伸となりました。引き続き、新興市場の好調が際立っています。

日経平均株価は、前日比▲59円安で寄り付いた後は下げ足を速めて一時▲296円安まで下落しました。その後は買い戻しの動きなどもあって下げ幅を縮小し、一時は▲42円安まで切り返す場面が見られました。結局、大引けは▲70円安の15,751円で終わっています。

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東証1部で上昇したのは698銘柄、値下がり1,116銘柄、変わらず136銘柄でした。東証1部の出来高は18億2,657万株、売買代金は1兆8,604億円(概算)となっています。売買代金は3月29日以来の2兆円割れとなる薄商いとなりました。

セクター動向と主要銘柄の動き-7業種が小幅上昇、26業種が下落。輸出関連株に売り目立つ。

東証1部で上昇したのは7業種、下落したのは26業種でした。上昇率上位は、石油・石炭+1.3%、海運+1.1%、ガラス・土石+0.8%、空運+0.5%などでした。一方、下落率が大きかったのは、輸送用機器▲2.3%、精密機器▲2.2%、銀行▲2.1%、その他金融▲1.4%などでした。代表的な輸出関連業種に大きな売りが出た格好です。

個別銘柄では、不振が目立った自動車株の中でトヨタ自動車(7203)が大幅下落となり、スズキ(7269)やマツダ(7261)も値を下げました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)等の銀行株も下落しています。その他、オリンパス(7733)やシマノ(7309)などの為替影響が大きい銘柄も値を下げています。一方、上昇した銘柄の中では、ソニー(6758)、ファミリーマート(8028)、日東電工(6988)などが目を引きました。なお、先週末に急落したファーストリティリング(9983)は小幅反発でした。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-様子見スタンスが強まる中、ディフェンシブセクターに注目

今週末のG20財務相会議などを控え、週明け11日は様子見スタンスが強まると思われていましたが、予想以上の閑散となりました。また、円ドルレートが107円台に突入する円高が進むなど、日本株にとって逆風の1日だったと言えます。大引けに掛けて下げ幅を縮めましたが、先週からの催促相場が続いていると見ていいかもしれません。

4月に入ってから連日、日中の値動きが激しくなっています。特に薄商いの時は、値動きが通常より過敏になりやすくなりますので、“絶好の買い場だ”と安易に手を出さないことが得策です。どうしても拾いたい時は、投資資金を小出しにして臨みましょう。

さて、12日(火)も特に目立ったイベントは予定されていませんが、米国では主要企業の決算発表が始まります。日本の個別株に大きな影響を与えるような決算発表はないと思われますが、それを受けてNY株式市場が動く可能性があります。そのような状況も含めて、12日はディフェンシブセクターの医薬品、公益などに注目したいと思います。また、11日に大きく値を下げた輸出関連株や金融株はリバウンドが期待できますが、一過性に止まるかもしれませんので、慎重に行きましょう。

【2016年4 月11日 投信1編集部】

■参考記事■

>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。