東証マザーズの柱、そーせいグループの株価をテクニカル分析

13週移動平均でリバウンド、上昇トレンド継続に

そーせいグループは東証マザーズの3本柱の1社

東証マザーズは日本の新興株の中心市場の1つですが、現在の3本の柱があります。ミクシィ(2121)、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)で、いずれも時価総額が3,000億円前後です。事業内容も、ゲーム、バイオ、ロボティックスときれいに成長分野をカバーしています。

そーせいグループは日本のバイオベンチャーの成功事例

そーせいグループは1990年、藤沢薬品工業、ジェネンテックを経て田村社長が起業した日本のバイオベンチャーの草分けです。創業後一番大きなエポックは英国のアラキス社(現Sosei R&D Ltd.)の買収でした。アラキスの保有していた慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の候補物質のポテンシャルを評価したのです。

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この化合物はノバルティスにライセンスされ、日欧で販売、米国で承認されて、まさに今、そーせいグループの収入を支えています。そして、アラキス社の買収後もM&Aを続け、中長期の成長を志向しています。

営業利益は2015年3月期が10億円、2016年3月期が10億円でしたが、2017年3月期会社計画は170億円と発表されています。まさ収益伸び盛りと言えそうです。

そーせいグループの株価は急上昇後大きな騰落をしている

まず2016年5月19日までの10年チャートを見てみましょう。2015年以降、急騰していることがおわかりかと思います。

そーせいグループ10年チャート

 

次に最近1年の値動きを見ましょう。

そーせいグループ1年チャート

 

2015年11月から3つの波を描きながら大きな上昇し、2016年5月9日に26,180円の高値を付けました。しかし、5月13日の決算発表の時期に調整し、2016年5月19日は19,200円で引けています。

一般の投資家ならバイオ株のことは株価に聞くのが早い

さて、プロのヘルスケア分野のアナリストであれば、主要薬剤の販売トレンドを地域別に10年以上にわたって予想し、極めて精緻に業績予想を行います。しかし、現実には新しい薬剤が登場したり、医療行政や保険の方針が変わったり、あるいは為替が動いたりするため正確な業績予想はなかなか難しいと思われます。

筆者はプロのアナリストではありませんので、わからない時は株価に聞きます。そうです、チャートを参考にするのです(少し小さい声ですが)。

最近の株価は5月18日に17,660円の安値を付けた後、5月19日には19,200円まで約+6%上昇しました。上のチャートを見ると赤いラインの13週移動平均線が右肩上がりの上昇トレンドを描いており、株価もこのラインを下回ることなく推移しています。

5月18日の株価もこの赤いラインを下抜けることなく、5月19日に上昇に転じていますので、上昇トレンドが確認されたと言えそうです。

株価は新高値を更新できるか

次のポイントは上昇トレンドを維持できるか、つまり直近の高値である26,180円をしっかり抜くことができるかです。

ただし、注意も必要です。別の記事でご紹介しましたが、新興株投資をしている投信の中には追加の募集を控えるところが出始めています。新高値を抜く場合、どのような投資主体が買っていくのか、あわせて注目したいと思います。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。