シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年1月8日に更新されたトリドールHDの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比102.1%となりプラス成長。内訳は客数102.5%、客単価99.6%であり、客単価のマイナスを客数のプラスでカバーした結果、プラス成長となりました。

また全店売上高も107.8%とプラス成長になり、既存店・全店ともにプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

12月までの既存店売上高は、プラス成長月7カ月、マイナス成長月2カ月と堅調な推移を見せています。ただし客数のマイナス月が1カ月であるのに対し、客単価のマイナス月は7カ月もあり、客単価に課題を抱える状態です。

一方で全店売上高は今期全ての月でプラス成長が継続中。4月の対前年同月比102.8%を除き、いずれの月も105%以上の伸びを見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は11月まで2,500-2,700円台でフタがされた状態が続きましたが、11月15日に窓を開けて上昇した結果、3,000円台に到達しました。ただしその後12月に2,600円台まで下落し、現在は若干上昇した2,800円台での取引がなされています。

既存店及び全店ともに堅調な推移を見せていますが、客単価の対前年同月比でのマイナスが継続しています。今後の客単価アップのための施策及びその成果が注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部