新興株、東証マザーズ指数は反発。ヘリオスが値上がり率トップに

【新興株ハイライト】2016年6月7日

新興株市場の振り返りーマザーズがTOPIXをアウトパフォーム

2016年6月7日(火)の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比+0.8%上昇、東証マザーズ指数が同+1.0 %上昇となりました。TOPIXは同+0.6%の上昇でしたので、新興株市場はTOPIXにアウトパフォームしたことになります。

日本時間7日未明に行われた講演で、イエレンFRB議長が次の利上げ時期を明言しなかったことを米国株式市場は好感したものの、為替市場は一時的にやや円高となりました。ただし、円高方向への動きが長続きしなかったことから日本の株式市場も上昇しました。とはいえ、“円高リスク”がやや残ることが意識されたため、内需関連が多く円高影響が限定的な小型・新興株がアウトパフォームしたという見方ができそうです。

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マザーズ市場の出来高は9,797万株、売買代金は1,711億円で前日から僅かに減少しました。値上がり銘柄数126、値下がり銘柄数88、変わらずは10銘柄でした。

マザーズ御三家はCYBERDYNEだけが下落

マザーズ時価総額トップ3のうち、ミクシィ(2121)、そーせいグループ(4565)は上昇しましたが、CYBERDYNE(7779)は小幅安となりました。

マザーズでの出来高上位3銘柄は、そーせいグループ、ブランジスタ(6176)、グリーンペプタイド(4594)で、3社合計の売買代金は約660億円、マザーズ全体の約39%を占めており、特定の銘柄に売買が集中している傾向が読み取れます。

マザーズの上昇率トップはバイオベンチャーのヘリオス(4593)で、前日比+21%上昇、2位はコールセンター向けクラウドシステムを展開するコラボス(3908)で同+18%上昇、3位はクラウドサービスを手掛けるホットリンク(3680)で同+16%上昇で、3社ともストップ高で引けています。

一方、下落率トップは、直近で強い値動きが続いていたオンコリスバイオファーマ(4588)で前日比▲13%下落、2位は昨日、ストップ高で引けたセレス(3696)で同▲12%下落、3位はハイアス・アンド・カンパニー(6192)で同▲10%下落でした。

6月8日の着眼点

2016年6月7日の東証1部では、宮越ホールディングス(6620)がストップ高となっており、市場全体の方向感が乏しいなかで、東証1部でも値動きの激しい銘柄が活況です。6月15-16日に予定されている日銀金融政策決定会合や、6月23日に予定されているイギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱の賛否を問う国民投票の行方を見極めたいという投資家心理が強いためと見られます。

よって、急速に円安が進むなどの変化がない限り、小型・新興株市場から大型株への資金シフトが急速に起こるとは考えにくいですが、値動きだけを重視する投資家ばかりが活発に売買を行っている可能性があることには十分に留意して臨みたいと思います。

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。