株式市場全体が下落してもなぜ新興市場の値もちが良いのか

【ニュース深堀り】2016年6月16日

新興株はボラティリティは高いものの新興株指数の値もちは良い

米国FOMCと日銀の金融政策決定会合の現状維持の判断を受け、日本株は円高を伴い2016年6月16日の株式市場は大幅に下落しました。TOPIXは対前日比▲2.8%下落、東証マザーズは同▲7.1%下落、JASDAQは同▲2.9%下落しました。為替レートも1ドル104円台で推移しています。

ここ最近、英国のEU離脱危機の可能性や昨日の米国FOMC本日の日銀の金融政策決定会合の結果等、株式市場にとってマイナス材料のある日が続いています。新興株市場はボラティリティも高く、さぞかし下落したのではとお考えの個人投資家の方も多いと思います。

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ところが、今回はTOPIXが大きく下落しているものの、東証マザーズやJASDAQといった新興市場はそれほど大きく下落していません。これは2000年以降、16年間を見渡しても特殊な状況といえます。

通常、株価が下落する際は、新興株市場から大きく下落し、株式市場全体が崩れるというパターンでした。ところが今回は株式市場全体から先に崩れています。

出所:SPEEDAをもとにLongine編集部作成

新興株市場は活況の銘柄が多い

東証マザーズの時価総額上位で見ると、ミクシィ(2121)、CYBERCYNE(7779)、そーせいグループ(4565)、ブランジスタ(6176)など連日出来高の多い銘柄が並びます。

また、JASDAQでみれば、時価総額上位の銘柄は日本マクドナルドホールディングス(2702)、セリア(2782)、ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)といった顔ぶれです。日本マクドナルドやセリアなどは、軟調な株式市場でも値動きはしっかりとしています。

グローバルのリスクオフで日本株全体が売られているだけでは?

ここで、はたとこうした状況が起きるのはなぜなのかと考え直してしまいます。

日本株全体が軟調であることに変わりありませんが、内需、つまり国内で事業を中心に展開する小型株は堅調なままです。

外国人投資家目線でいえば、グローバルでリスクオフの流れがある以上、株式は減らしたい。その際に先物で流動性のある日本株のインデックスは格好のヘッジのツールとなります。であるとすれば、時価総額が大きく、内需関連株でここまで大きく売り込まれた銘柄は格好の投資機会を迎えているのではないかと。

毎回リスクオフ時に悲観的になり、好機を逃し続けてきたという投資家も多いと思います。日頃の銘柄調査の成果を発揮するタイミングかもしれません。

【ニュース深掘り】では投信1(トウシンワン)編集部が個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)のアナリストとともにニュースの背景や詳細を解説していきます。

投信1編集部

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