6月29日(水)23:00発表の5月米中古住宅販売保留指数で先行きを占う

4月は2010年10月以来の大幅な伸び

この記事の読みどころ

  • 中古住宅販売保留指数は、中古住宅販売件数の先行指標となります。
  • 2016年4月の米中古住宅販売保留指数は2010年10月以来の大幅な伸びとなりました。
  • 2016年5の月米中古住宅販売保留指数の市場予想は-1.0%(前月比)です。
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中古住宅販売保留指数は、中古住宅販売件数の先行指標

6月29日(水)23:00に、5月米中古住宅販売保留指数が発表されます。

これは、中古住宅の契約成立済で引き渡しを終えていない物件数(Pending Home Sales)を指数化したものです。米国の場合、契約成立から引き渡しまで約2か月前後で引き渡しを終え販売完了となり、中古住宅販売件数として計上されます。

そのため、中古住宅販売保留指数は、数か月先の中古住宅販売件数の先行指標と言え、米住宅販売環境の先行きを占う上で、役立つ経済指標と言えます。

中古住宅販売件数については、以前、筆者が執筆した記事を参考にしてください。

2010年10月以来の大幅な伸びとなった2016年4月の米中古住宅販売保留指数

前回、5月26日(木)に発表された4月米中古住宅販売保留指数は、+5.1%(前月比)と市場予想の+0.7%(同)を大幅に上回る結果となりました。これは、2010年10月以来の大幅な伸びとなり、今後の中古住宅販売件数の拡大が示唆される内容となりました。

5月米中古住宅販売保留指数の市場予想は-1.0%(前月比)

5月米中古住宅販売保留指数の市場予想は-1.0%(前月比)となっています。今回は、前月の反動減が出る市場予想となっていますが、市場予想を上回る内容となった場合、米住宅市場の支援材料となり、S&P500やNYダウといった株価指数の下支えをするでしょう。

【参考情報】米中古住宅販売保留指数の基礎知識

そもそも中古住宅販売保留指数とは

中古住宅販売保留指数は、中古住宅の契約成立済で引き渡しを終えていない物件数を指数化したもので、全米不動産協会(NAR:The National Association of Realtors)が翌月25日前後に発表します。全米及び4つの地域別(北東部・中西部・南部・西部)の統計が公表されます。

余談になりますが、近年、この協会のウェブサイトは資料ベースの統計資料に加え、動画による対談形式の丁寧な解説も充実しています。

※元データの確認は、全米不動産業協会(NAR)のウェブサイトをご参照ください。

 

岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。