株式市場の振り返り-閑散相場の中、日経平均株価は今年2度目の5日続伸

2016年7月1日(金)の東京株式市場は上昇となりました。日経平均株価は前日比+0.7%上昇して5日続伸、TOPIXも+0.7%上昇して2日ぶりの反発となっています。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数は+1.8%上昇して5日続伸となりました。

日経平均株価は、NY市場の上昇等を受けて前日比+122円高で寄り付いた後、前場の半ばには+189円高まで上昇しました。後場は上値が重くなり、終盤には一時+59円高まで上げ幅を縮小しましたが、大引けは+106円高の15,682円で終わっています。結局、英EU離脱ショック後は、今年2回目となる5連騰を記録しました。

東証1部で上昇したのは1,388銘柄、値下がり454銘柄、変わらず125銘柄でした。東証1部の出来高は17億3,592万株、売買代金は1兆7,958億円(概算)となっています。久しぶりの薄商いに終わりました。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種中26業種が上昇、主力セクターの騰落は小幅に止まる

東証1部で上昇したのは26業種、下落したのは7業種でした。上昇した業種、及び、下落した業種に特段大きな特徴は見られませんでしたが、閑散相場の影響により、主力セクターの騰落が小さかったと言えます。内需関連業種も売り買いが交錯したと見られます。

個別銘柄では、好決算を発表したニトリホールディングス(9843)が値を飛ばし、良品計画(7453)も大幅上昇しました。また、テルモ(4543)、花王(4452)、KDDI(9433)、ファミリーマート(8028)などの内需関連株も値を上げました。一方で、ファナック(6954)、日本電産(6594)、ソフトバンクグループ(9984)、日立製作所(6501)などの主力株が下落しています。

東証マザーズ市場の動き-総合指数は5連騰ながら、材料不足から閑散相場が続く展開

東証マザーズ総合指数は、日経平均株価同様に5連騰となり、前日の終値で11日ぶりに回復した1,000ポイントを維持しています。値上がりが176銘柄、値下がりは49銘柄、変わらず6銘柄でした。一方で、出来高は6,615万株、売買代金は1,587億円に止まっており、急落後の薄商いは続いています。閑散相場を打破するような材料が欲しいところです。

個別銘柄では、そーせいグループ(4565)は小幅下落となりましたが、時価総額の大きいCYBERDYNE(7779)とミクシィ(2121)は上昇して、指数を押し上げました。また、Gunosy(6047)が一時ストップ高となり、ナノキャリア(4571)等の小型バイオ関連株の一角も大幅上昇となりました。全体的に、極端に下落した銘柄は見られなかったようです。

本日(7月4日)の注目点-様子見スタンスが強まる可能性あり、一本調子の戻りに過大な期待は禁物

衝撃的な急落から1週間経ちましたが、日経平均株価は5連騰になるなど、落ち着きを取り戻しているように見えます。ただ、先週のTOPIXは一度も連騰がなく、騰落を繰り返していること等から、警戒モードを解除するのは時期尚早と言えましょう。実際、週末から円高が進んでおり、一本調子の戻りに期待し過ぎるのは危険と考えます。

週明け4日(月)の株式相場は、週末の米国雇用統計の発表を見据えて、様子見スタンスの動きが強くなる可能性があります。引き続き、出遅れ感のある内需関連銘柄に注目ですが、特に、2月決算期のQ1決算発表が本格化する小売セクターに着目です。

新興市場は、材料不足の環境に加えて、先週のコメダホールディングス(3543)の上場に次ぎ、7月中旬のLINEのIPOを控えており、相対的に注目度が下がる傾向が続きましょう。薄商いが続くと、株価の変動がより大きくなることが考えられます。そのため、極端に下落した銘柄の下値を拾う際にも、慎重に臨みたいところです。

青山 諭志