弱気相場での積立投資に悩んでいるあなたへ

売れ筋投信解説:英EU離脱ショック後のリバウンド相場で買われたのは?

英EU離脱ショック後のリバウンド相場だった2016年6月27日-7月1日

2016年6月27日-7月1日は、前週の英EU離脱を受けた市場の混乱が収束に向かった週でした。

この週は世界的に株式市場が上昇していますが、金価格がじり高を続け、長期国債の利回りが主要国で軒並み低下しました。英ポンドも下落しました。英国問題を小事として織り込んだというよりも、世界経済に不調色が広がる中で不透明要因が増えたと見てリスクを分散したり減らしたりする動きが広範に見られました。

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では、この週はどの投信が人気を集めたでしょうか。マネックス証券のランキングを見ていきます。

マネックス証券の2016年6月27日-7月1日週間売れ筋ランキングを見る

まずマネックス証券の全体ランキングです。

第1位:楽天日本株4.3倍ブル

第2位:SBI 日本株3.7ベア

第3位:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

第4位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第5位:ニッセイ日経225インデックスファンド

マネックス証券の2016年6月27日-7月1日積立週間売れ筋ランキングを見る

次に、積立の週間売れ筋ランキングを見ましょう。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第3位:ひふみプラス

第4位:SMTグローバル株式インデックスオープン

第5位:ラサール・グローバルRETIファンド(毎月分配型)

売れ筋トップ2はブル型とベア型、強弱感の交錯を示す

ここのところ、ランキングの顔触れに大きな変動はないと思います。全体ランキングでは日本株のブル型、ベア型、海外REITの毎月分配金を払う投信が上位を占めています。一方、長期投資も多く含まれると思われるNISAでは、海外株と日本株のインデックスファンドが上位に並びます。

とはいえ、この週のように急落後の投資家の動向を見ると、ブル型とベア型の両方で人気が上がったことが注目されます。第1位の楽天日本株4.3倍ブルはその前の週からトップを継続していますが、第2位のSBI 日本株3.7ベアは前週からランクアップしています。これは、投資家の相場観が割れていることを示していると思われます。

そもそもブルとベアとは

さて、「ブル」や「ベア」とは何でしょうか。

ブルとは牡牛のことで、攻撃の時に角を下から上へ突き上げるイメージを、価格が力強く上昇するイメージに重ねています。簡単に言えば「強気」ということです。

一方、ベアは熊のことで、攻撃の時に上から覆いかぶさってくるイメージを、価格がぐっと下に押されるイメージに重ねています。簡単に言えば「弱気」ということです。

積立投資家の胆力が試される局面に

さて、積立投資の人気投信を見ると、内外の株式が上位を占めています。

このところの円高で日本株の下げが厳しいことはご承知の通りですが、海外株式も現地通貨ベースでの下落と、(為替リスクヘッジがないものは)円高による目減りによって芳しくないパフォーマンスになっていると思います。

投信の積立をなさっている方の中には、この記事をご覧になってご自身の運用成績を確認される方もいらっしゃると思います。パフォーマンスが悪い時には、毎月積み立てていくことに違和感を覚えることもあるでしょう。

積立をやめる、という結論もありますが、もう少し冷静に考えると「積立をやめる」、「積立金額を減らす」、「積立金額を据え置く」、「積立金額を増やす」という4つの選択肢の中から、ご自身が一番納得のいく選択肢を選ぶことをお勧めします。

筆者の場合、アジア通貨危機の時、米国を中心としたITバブルがはじけた時、そしてリーマンショックの時に「ああ、もっと買っておけば」と後から悔やんできました。

景気は循環し、投資家マインドも循環します。弱気相場の時には底なしになる気がしてなかなか投資に踏み切れないのが実情ですし、弱気相場から強気相場への転換点を完璧に捉えることも簡単ではありません。「少額でも積み立てを続ける(始める)」というのが筆者の選ぶ選択肢になりそうです。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。