この記事の読みどころ

  • 世の中にはあやしげな情報商材が大量に出回っており、それの販売などにより何億円もの年収を得る人も存在します。
  • いったい彼らは、どんな考え方をしていて、どうやってそんな大金を稼いでいるのでしょうか。
  • そして、彼らの多くが人に嫌悪感を与える存在となり「ダークサイドに堕ちる」のはなぜなのか、考えてみたいと思います。

弊社は起業を支援する仕事もしているのですが、情報商材の販売などといういわゆる「ネットビジネス」を積極的には支援していません。ただ、弊社もネット上で小冊子を配布したり、オンラインワークショップを手がけるなど、部分的にネットビジネスであるとも言えるので、いったい何が違うのかと疑問に感じる方もいることでしょう。

確かに積極的な支援はしないのですが、そのノウハウは興味深いので常に調査はしています。今回はまず年間に1億円稼いでいるようなネットビジネスの「成功者」の手法がどのようなものであるかをざっとレビューしたあとに、何が「ダークサイド」なのかを明確にしましょう。

1.転売、アフィリエイトなどで小銭を稼ぐ

ネットビジネスで年間1億円以上もの収入をあげる「成功者」も、最初は例外なく小さく始めています。ネットオークションを使ったりブログやメルマガを書いたりして、1回の販売もしくはワンクリック数百円、というところからです。マーケティングやコピーライティングを学んだり、ひたすら数をこなしたり。

誤解してはいけないのは、「努力なしに」「楽して」稼げるようになった「成功者」は、私の知る限りいないということです。軌道に乗ったあとは何もしなくても現状維持できるシステムを保有している人もいますが、そのシステムを作るのに膨大な手間をかけています。実際にはここで、参入者のほとんどが脱落することでしょう。案外参入障壁があるんです。

「成功者」は例外なく、めちゃくちゃストイックです。物欲なり成功への執着が強い人だけが、努力を積み重ねて生き残っているという印象があります。そういう意味では全然、甘い世界ではありません。ここは世間がもう少し、理解をしてあげても良いところなのではないかな、と思います。

2.裏技やネットワークを使って拡大する

というように猛烈な作業をこなして月に数万円〜十数万円稼げるようになったら、今度はそれを拡大させることを考えます。しかし作業量には限界がありますから、何か「工夫」が必要になります。ここで、サイトやブログ、メールアドレスやSNSのアカウントを大量に取得してコピーを乱造しては使い捨てたりします。裏技です。

広告主から見たら意味のないクリックを互いにしたり。アフィリエイトであれば、無料オファーといって動画や小冊子などの特典を無料でダウンロードさせてリストを取得するために、報酬を支払ってアフィリエイターの集団を動かしたりします(これ自体はセーフ)。時にはリストの相互利用、名簿の売買に近いことが行われたりします。

1つには、この段階でサービス提供者の意に反した「裏技」を使ったり、迷惑メールを出してしまったりすることで彼らは名を落としていると思います。しかしこれだけなら、グレーではあっても違法とまでは言えません。モラルがあるとは言えませんが、逮捕まではされないとも言えるでしょう。