キヤノン vs. ニコン、リオ五輪でデジカメ大将戦

オリンピックで火花を散らす2強。2020年はソニーも参戦?

photo_master2000 / Shutterstock.com

オリンピックはデジカメの2強、キヤノンとニコンの主戦場

リオオリンピックが始まりました。朝から深夜までTVで競技の模様が流れています。一度見始めると、はらはらしながらついつい最後まで見てしまいます。日本の選手団の皆さんの健闘をお祈りいたします。

さて、オリンピックといえば、まずは競技です。そしてスポーツグッズも注目の対象です。しかし筆者のようなカメラ好きは、デジタルカメラの2強であるキヤノンとニコンの威信をかけた「戦い」に強い関心を持っています。

続きを読む

デジタルカメラの2強にとって、オリンピックはスポーツカメラマンや報道カメラマンに自社機材の実力を見せつける最大のイベントです。そして、この2社のいわゆる旗艦機(フラッグシップ機)は、4年ごとの夏季オリンピックを目標に開発されているのです。

2強の考えるフラッグシップの定義とは

それでは、現在の2社のフラッグシップ機を見てましょう。

キヤノンは2016年4月にEOS-1D X Mark IIを発売しました。値段は60万円台です。有効画素数2020万画素のフルサイズセンサーを搭載し、1秒に最大で16コマの連写ができます。

ニコンは2016年3月にD5を発売しました。こちらも60万円台です。有効画素数2082万画素のフルサイズセンサーを搭載し、1秒に最大で14コマの連写ができます。

こう書くと両機の間に連写性能で違いがあるように見えますが、決定的とは言えないと思います。

ところで読者の皆さんの中には、プロ向けの機材なのに画素数がそんなに多くないな、と感じた方がいらっしゃると思います。

実は、こうしたフラッグシップ機は、報道やスポーツカメラマンを始めとする幅広い写真のプロのための道具という性格が強く出ています。そのため、いたずらに画素数を増やすよりも、十分な画素数を確保しながら連写性能を高め、また屋内でも高速シャッターが切れるようバランスよく設計されています。

さらに、動いている選手を瞬時に、かつ的確にオートフォーカスで追いかける必要もあります。オリンピックの撮影は屋外ばかりではなく、また昼間ばかりとは限りません。屋内でも「決定的瞬間」を十分な画質でしっかり記録できるように、綿密に練りあげて製品化されているのです。

シェア争いに「白黒」をつける

ではみなさん、オリンピックのTV中継に目を凝らしてみてください。いったい、どちらの機材が優勢でしょうか。

どちらのボディも真っ黒で遠目では区別がつきません。ニコンの機材にはグリップ周辺に赤い鉢巻があるのですが、それも近くでよく見ないと分かりにくいものです。

しかし、それでも両社を見極める方法があります。それは望遠レンズの色です。キヤノンは白、ニコンは黒が基本ですので、レンズの色でおおよそのシェアを推測することが可能になります。

文字通り白黒をつけることになるのです。

東京五輪はスチルから動画切り出しへの転換点に?

さて、次のオリンピックは東京です。キヤノンとニコンは当然最高のフラッグシップ機を投入してくると思いますので大変楽しみです。

ただし、今、写真の世界では静止画(スチル)だけでなく、動画からスチルを切り出すという新しい潮流も生まれつつあります。この分野であれば動画に強いソニーも2強と戦う可能性を十分に持っています。

キヤノンとニコンの開発の行方、そしてソニーが参戦してくるのか、次のオリンピックまで目が離せません。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。