株式市場の振り返り-粗い値動きの中で続落、またしても後場に様相が一変

2016年8月18日(木)の東京株式市場は続落となりました。日経平均株価は前日比▲1.6%の下落、TOPIXも▲1.6%の下落で引けています。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数も▲2.2%の下落となりました。

日経平均株価は、再度の円高進行を受けて前日比▲95円安で寄り付いた後、徐々に下げ幅を縮小し、前場の引け値は▲31円安まで切り返しました。しかし、後場に入ると様相が一転、下げ幅を広げ続け、とりわけ、大引けに掛けて下げは画を拡大して一時▲264円安となる場面がありました。結局、大引けは▲259円安の16,486円で終わっています。

東証1部で上昇したのは304銘柄、値下がり1,594銘柄、変わらず75銘柄でした。東証1部の出来高は18億7,609万株、売買代金は2兆1,485億円(概算)となっています。残念ながら、商いは今一つ盛り上がりませんでした。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種中32業種が下落、ソフトバンクGが大幅下落

東証1部の33業種中、上昇したのは僅か1業種(パルプ・紙)のみで、残り全ての業種が下落しています。下落率の大きい業種には、内需関連、ディフェンシブ業種、金融関連など様々でしたが、円高が進んだ割には、精密機器を除く輸出関連業種は、極端に大きな下落となっていないのが特徴です。

個別銘柄では、オリンパス(7733)が急落し、ソフトバンクグループ(9984)も大幅下落となりました。ファーストリティリング(9983)も値を下げ、中部電力(9502)や関西電力(9503)などの電力株が年初来安値を更新する不振となっています。また、塩野義製薬(4507)などの薬品株も軒並み下落しました。一方、主力株の中では、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)などが堅調に推移し、任天堂(7974)も値を上げました。また、前日に決算発表を行ったドンキホーテホールディングス(7532)の上昇も目を引きました。

東証マザーズ市場の動き-総合指数は続落、一時は900ポイント割れ目前もやや切り返す

東証マザーズ総合指数は、寄り付き直後から一度もプラス圏に浮上することなく、▲2%超安となる続落となりました。ただ、後場には一時900ポイント割れ目前となる場面がありましたが、最後はやや盛り返して終わっています。出来高は前日を大きく上回る8,421万株となりましたが、売買代金は逆に減少して683億円に止まりました。値嵩株の売買が不振だったことを示しています。なお、騰落状況は、値上がりが52銘柄、値下がりは162銘柄、変わらず6銘柄でした。

個別銘柄では、そーせいグループ(4565)が小幅安となり、アキュセラ(4589)、グリーンペプタイド(4594)、サンバイオ(4592)など、多くの医療バイオ関連銘柄は安く終わりました。また、前々日に米国投資情報会社の売り推奨レポートが公表されて以降、株価下落が続くCYBERDYNE(7779)は一時▲11%安となるなど、終値も大幅安となっています。アカツキ(3932)、アクセルマーク(3624)、エナリス(6079)等が大きく値を下げましたが、ストップ安となる銘柄は殆どなく、比較的静かな値動きとなったようです。

本日(8月19日)の注目点-ジャクソンホール会議を睨んだ揺さ振りが続く可能性

名実ともにお盆休み明けとなった18日は、前々日の後場のような激しい値動きとなりました。為替相場が一時100円/ドルを割ったことも含め、短期筋による揺さ振りが続いていると見られます。このような場中の激しい値動きは、ジャクソンホール会議(26日)を睨んだ動きとして、19日(金)のみならず、来週いっぱい続く可能性があります。慌てず、騒がず、腰を据えて臨みましょう。ただ、あまりにも大きく値下がりする局面ならば、最小投資単位で拾うことも選択肢の1つとなります。

18日の為替相場は一時100円/ドルを割り込む場面がありましたが、100円/ドルを大きく割り込むような水準、例えば、97~98円/ドル台までの円高に持っていくエネルギーは不足している印象があります。場中に為替が動いて輸出関連株が下落する局面があれば、投資資金に余裕のある個人投資家は、コツコツ拾っていくのも有効と考えられます。ただし、深追いは禁物ですし、一方的なスタンスが論外であることは言うまでもありません。

新興市場は様子見スタンスが賢明と考えられます。前々日のように、時折、回復を思わせるような日もありますが、まだ資金流入の兆しはないと判断できます。ここは、大型株と同様に、出遅れ感のある好業績銘柄に注目するのがよいと言えましょう。

青山 諭志