約3か月ぶりに1万7,000円台回復の日経平均。次の上値の目途は?

5月31日以来、約3か月ぶりに1万7,000円台を回復

2016年9月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より6円99銭高の1万6,965円76銭となりました。3営業日ぶりの反発ですが、値動きは小幅でした。今週は、全般的に動きは大きくありませんでした。

先週末の米8月雇用統計の発表では、非農業部門の雇用者数が市場予想より弱かったものの、依然としてFRBが年内に利上げを行う可能性があるとの受け止め方からドルが買い戻され、一時、1ドル=104円台まで円安・ドル高となりました。

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円安・ドル高の進行で投資家心理が改善したことから、週初の日経平均の終値は1万7,037円と、5月31日以来、約3か月ぶりに1万7,000円台を回復しました。その後も6日、7日と終値は17,000円を維持しています。8日には4営業日ぶりに17,000円を割り込みましたが、終値は16,958円と下げ幅はわずかでした。節目となる17,000円で売り買いがきっ抗しています。

ただし、今週、為替相場が104円台から101円台にまで大きく振れたわりには、日経平均は静かな動きでした。商いも薄く、東証1部の売買代金は活況の目安となる2兆円となる状況が続いています。

来週の展開はどうなるでしょうか。再来週の20、21日に日米で金融政策の決定会合が控えていることから、来週も様子見の状況が続きそうです。

為替相場は神経質な展開です。要人の発言などにより、米国の利上観測がなくなったり、再浮上したりしています。9日には、利上げに慎重なハト派とされるボストン連銀のローゼングレン総裁の講演が行われ、同総裁が追加の利上げに前向き姿勢であることが伝わると、一時、1ドル=103円台にまで円安・ドル高が進みました。

今後も、さまざまな材料をきっかけに急に為替相場が動くことがあり、注意が必要です。

小幅な値動きながら、下値はサポートされ、限定的

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。週初は先週末よりも200円以上高い価格から窓を開けて始まりました。その後は、窓埋めの陰線となりましたが、終値での17,000円台は維持しました。

8日の安値が、直近の安値である2日の安値(16,848円)を一時下回りましたが、この付近でサポートされた形になっています。

ただし、全般的に値幅は小さく、今週の値動きは300円前後のレンジしかありませんでした。

17,000円の攻防を抜ければ、さらに上のステージへ。次の上値の目途は?

来週の動きはどうなるでしょうか。引き続き、17,000円を挟む売り買いの攻防が続きそうです。ただし、チャートの動きからは、さらに一段上に向かう動きがうかがえます。

現状は、7月の高値、8月の高値を突破し、この付近でサポートされた形になっています。週明けにこの16,930円~16,940円あたりを下回るようであれば、25日移動平均線(16,700円あたり)までの調整があるかもしれません。

ただし、このあたりは過去にもみ合ったところであり。ここからさらに下がるよりは、ここで支えられ反発する可能性が高いと思われます。そのことからも、25日移動平均線あたりが押し目買いのチャンスになるのではないでしょうか。

ローソク足も下ひげが長くなっており、商いが薄いながらも戻りの勢いを感じさせます。まずは目先の節目となる17,000円を超えることができるのか注目したいところです。

ここを抜けた場合の上値のめどは、5月31日の高値(17,251円)、4月25日の高値(17,613円)などになります。このあたりは抵抗する力も大きいのですが、その分、いったん抜けるとサポートに変わる可能性が高いでしょう。

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。