大学入試は学力が勝負と考えられてきましたが、文部科学省は受験生の人柄やこれまでの経験など主体性も評価の対象にするなど、大学入試の改革を進めています(※)。ただ主体性評価には受験生自身が少し不安を感じてしまうこともあるようです。

今回は㈱ODKソリューションズが行った「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査」に基づいて、主体性評価について考えていきます。

主体性評価とは?

㈱ODKソリューションズが行った「受験生の主体性評価への意識および新型コロナウイルスの影響に関する調査」のテーマとなっている「主体性評価」。これは「学力の3要素」である「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を多面的・総合的に評価できるように、学力以外に受験生自身の今までの取組みや人柄も評価の対象にするというものです。

一般選抜(一般入試)においては、まだ採点対象とはなっていないのですが、2021年度入試においては、慶應義塾大学や早稲田大学、青山学院大学といった有名私立大学の多くが出願時に「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験について入力を求めるようになっています。

受験生は主体性評価をどのくらい理解している?

主体性評価は本年度から徐々に導入されるのですが、受験生に「主体性評価の評価軸や評価方法について理解しているか?」と質問したところ、「理解している」が33.0%、「少し理解している」が38.5%で、71.5%が理解しているとわかりました。