日経平均は神経質な動きの中にも底堅さ。20、21日の日米金融政策決定会合でどう動く?

【株式テクニカル分析】2016年9月17日

20、21日に開かれる日米金融政策決定会合に注目

2016年9月16日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より114円28銭高の16,519円29銭となりました。3営業日ぶりの反発です。

15日の米ダウ工業株30種平均が3日ぶりに上昇した流れを受けました。16日から発売となった米アップルの「iPhonei(アイフォーン)7」の販売が好調なことから、電子部品関連企業の株が買われました。

今週の日経平均株価は週初から反落しました。世界的な長期金利の上昇懸念から9日の米国株が大幅安となり日本株に対する投資家心理も悪化しました。

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また、来週20、21日に的に日米の金融政策決定会合が予定されていることから、積極的な売買は控えられ、力のない動きとなりました。じりじりと値を下げる展開となり、15日には一時、16,300円台となりました。16、300円台になるのは8月26日以来です。

ただ、週末には、落ち着きを取り戻しました。米国では、利上げ時期を巡り神経質な展開が続いています。FRB理事やFOMC委員などの発言に振り回されているような状況です。市場では9月の利上げは見送られるものの、12月には利上げが行われるとの見方が濃厚です。

日銀は20、21日の金融政策決定会合で、異次元緩和の「総括的な検証」をまとめる予定です。2%の物価上昇の達成が厳しくなっていることから、マイナス金利を拡大する方向です。さらに、超長期金利の低下により、機関投資家などの利ざやが減る副作用を抑えるために、超長期国債の買い入れを抑えるとされます。長期と短期の金利差を広げるのが狙いです。

来週、まずは日米両国の金融政策決定会合に注目したいところです。ただし、20日、22日は祝日で、米国の結果がわかるのは22日の未明になります。立ち会いは3日しかありません。さらに、シルバーウィークということもあり、商いが薄くなることも考えられます。急な値動きに注意しましょう。

6日連続の陰線引けながら、75日移動平均線に支えられる

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。週初は先週末よりも200円以上安い価格から窓を開けて始まりました。その後は、窓を埋めることなく陰線となりました。

以降も陰線引けが続き、けっきょく8日から6日連続の陰線となりました。ただし、75日移動平均線付近でサポートされると、週末には反発し陽線で引けました。

下値は堅い印象。押し目買いの好機か

来週の動きはどうなるでしょうか。75日移動平均線を下回るようであれば注意が必要です。下値のめどとしては、6月24日以来のトレンドラインの下限である16,200円付近、8月4日の安値(15,921円)あたりになります。特に、8月4日の安値を抜けると、視界が開けているため、するすると下がってしまうこともあります。

ただし、チャートの形は、来週以降、戻りを試す展開になる可能性が高いと考えられます。今週は若干の調整が入りましたが下値は堅い印象を受けます。来週の日米の政策決定会合の結果しだいではありますが、現状は上目線で、押し目買いの好機と考えていいのではないでしょうか。

その根拠としては、16,300円台まで下がったものの、8月26日の安値(16,320円)を下回らなかったこと、75日移動平均線付近で反発していること、6月24日以来の上昇トレンドラインを下回っていないことなどが挙げられます。

目先の節目である17,000円に向けて、16,900円台あたりはもみ合う場所ではありますが、ここを抜け、さらに9月5日の高値(17,156円)を超えてくるようであれば、さらに一段上もうかがえるでしょう。

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。