株式市場の振り返り-方向感乏しい中、日経平均株価は後場に大幅安

2016年9月26日(月)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 16,544円(▲209円、▲1.3%) 続落
  • TOPIX 1,335.8(▲13.7、▲1.0%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 939.7(▲5.0、▲0.5%) 3日ぶり反落

東証1部の出来高は15億2,635万株、売買代金は1兆6,944億円(概算)でした。21日に日銀が発表した新たな枠組みでの金融政策の消化不良が続き、そこに材料不足が重なったことで、2016年に入って以降でも指折りの厳しい薄商いとなりました。一方、東証マザーズの出来高は6,469万株、売買代金は886億円となりました。いずれも前日よりは増加しましたが、低水準が続いています。新興市場も方向感を見出せないようです。

電子部品株が総崩れとなり、小売株の一角には引き続き買いが優勢

個別銘柄では、TDK(6762)が急落したのを始め、アルプス電気(6770)、村田製作所(6981)などの電子部品株が軒並み大幅安となりました。また、堅調な値動きが続いていたコマツ(6301)や日立建機(6305)も大幅下落となり、ホンダ(7267)やマツダ(7261)の自動車株も値を下げています。オリンパス(7733)や三菱電機(6503)も冴えない値動きでした。一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角が値を上げました。

また、新興市場では、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)など時価総額の大きい銘柄が小幅安となりましたが、アキュセラ(4589)は連日のストップ高となり、ALBERT(3906)もストップ高で引けています。なお、前日に急騰した串カツ田中(3547)は大幅反落となりました。

本日(9月27日)の注目点-ニトリホールディングスの決算発表は企業業績への注目回帰に?

26日は材料不足が顕著となり、閑散相場に終わりました。しかし、27日(火)から企業業績が注目され始める可能性があります。その切っ掛けになりそうなのが、27日に決算発表を行うニトリホールディングスです。特に、通期業績予想の見直しに関しては、それが他の小売株へ波及する局面も十分考えられます。もちろん、株価上昇だけでなく、株価下落となる公算もあり得るでしょう。いずれにせよ、企業決算への注目開始の号砲となるのか着目したいところです。

国内に目を向けると、26日から臨時国会が始まり、安倍政権が打ち出した経済対策の実施が注目されています。補正予算が無事に審議を通過して、さらに、次の補正予算(第3次)の可能性が出て来るのかによって、内需関連セクターの株価が見直される余地は十分あると考えられます。為替相場が不安定なことも含め、内需関連銘柄にも関心が集まりそうです。

青山 諭志