日経平均株価の反発は歪な形で波乱含みか

【株式市場】日経平均株価の反発は歪な形で波乱含みか

株式市場の振り返り-3連休明けの日経平均株価は約1ヶ月ぶりに17,000円台を回復

2016年10月11日(火)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 17,024円(+164円、+1.0%) 反発
  • TOPIX 1,356.3(+5.7、+0.4%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 948.7(▲2.7、▲0.3%) 続落

東証1部の出来高は16億6,516万株、売買代金は1兆8,711億円(概算)となりました。株価指数は上昇しましたが、商いの増加は小幅に止まりました。なお、日経平均株価は終値でも17,000円台を維持しましたが、これは約1ヶ月ぶりです。先週頭から始まった株価の上昇基調は続いているようです。ただ、気掛りな点は、日経平均株価に比べてTOPIXの上昇が小幅に止まったことです。短期筋による指数買い上げの一環かもしれません。

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一方、東証マザーズの出来高は5,559万株、売買代金は854億円となりました。売買代金は5日ぶりに1,000億円を割り込むなど、いずれも前日より減少となり、薄商いへ戻った形です。また、総合指数も続落となり、冴えない1日でした。東証1部の大型株への資金流入に押されたと考えられます。

日経平均株価への寄与度の高い主力株が大幅上昇、新興株では串カツ田中が健闘

個別銘柄では、ファナック(6954)とソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、株価指数上昇を牽引しました。また、ダイキン工業(6367)やエーザイ(4523)も大幅上昇となっています。小売株では先週決算発表を行った良品計画(7453)が大幅続伸となり、ファーストリティリング(9983)も値を上げました。さらに、電機株では日本電産(6594)や東芝(6502)などが年初来高値を更新しています。一方、セブン&アイ・ホールディングス(3382)が大幅続落となり、小野薬品工業(4528)が急落となりました。また、マツダ(7261)など自動車株の一角が安く終わっています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅続伸となり、串カツ人気の根強さを示しました。一方で、ブランジスタ(6176)が連日で急落し、アキュセラ(4589)も大きく値を下げて終わりました。また、そーせいグループ(4565)も小安く終わりましたが、CYBERDYNE(7779)は反発しています。新興株式市場の全体的には、静かな値動きだったようです。

本日(10月12日)の注目点-金曜日のミニSQを控えて、粗い値動きの可能性も

12日(水)は粗い値動きに注意が必要です。11日の動きを見ると、日経平均株価だけが妙に買われている様子があります。よくよく考えてみると、今週金曜日はミニSQ算出日となるため、揺さ振りが仕掛けられやすい状況にあります。確かに約1ヶ月ぶりの17,000円台回復で強気の相場ではありますが、今週いっぱいは要注意と言えましょう。

目立った材料がない中、13日にはソニー(6758)の新商品「PS-VR」が発売されます。今秋最大の注目を集める新商品です。商品概要は概ね浸透しているため、大きなサプライズはないと見られる一方で、材料不足だからこそ大きく取り上げられる可能性もあります。ソニーをはじめとした電機株、電子部品株がもう一度“蒸し返される”局面があるかもしれません。その意味では、12日は電機セクターに注目するのもよいでしょう。

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。