【いまさら聞けない経済知識】株式投資でどのように儲ければよいか

長期投資で期待が持てる優良銘柄を探すには?

アベノミクスの恩恵により株式投資で一儲けした人って周りにいますか? 儲け話はあまり他人に言わないものです。ですから、身近にいないように思えるかもしれません。

しかし、アベノミクスの始動直前と比べると、日経平均株価などの株価指数は最大2倍以上に上昇しました。そのため、たとえ個別企業に投資をしていなくても、インデックスファンドと呼ばれる株式市場全体に投資する金融商品を保有していたとしたら、短期間に資産が2倍以上になったということになります。

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では、株式投資はそもそも儲かるものなのか、個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)の編集部に聞きました。

――そもそもの話、株式投資ではどのように儲けることができるのでしょうか。

Longine編集部(以下、Longine):株式投資で儲けるには大きく2つ、細かく言えば3つの方法があります。(1)株価上昇による方法、(2)配当による方法、(3)株主優待による方法、です。

最後の株主優待は、本質的な株式投資とは趣旨が異なることから分けて考えた方が良いと思います。ただし、株式投資を通じて生活でのお得感が出ることから、個人投資家には非常に人気が高いものです。

ただ、株主優待は必ずしもすべての企業が実施しているわけではありません。最近では個人投資家を増やしたいと考える企業も多く、株主優待制度を実施する企業がずいぶん増えてきました。個別企業に投資をされる際には、どのような優待をもらえるのかについても確認するのが良いと思います。株主優待にご興味があれば、以下のサイトを参考にしてみてください。

>>株主優待で株式投資はもっと楽しくなる!

株主優待は日本株投資の一つの醍醐味ではあります。しかし、株式投資の本質は株価上昇による「キャピタルゲイン」と配当収入の「インカムゲイン」だということは付け加えておきます。とはいえ、株主優待の中身を吟味するのは、結婚式の引き出物をカタログで選ぶ感覚に似た楽しみと言えるかもしれません。

――株価が必ずしも上昇しないとすれば、確実に儲ける方法はないですよね。

Longine:確実に儲ける方法はありません。ただし、稼ぐのが上手な会社を探し出すことは比較的容易です。過去の決算書を長い期間たどっていけば企業の収益率が分かりますし、そこからどのような事業の仕組みを生み出し、歴史的にどのように運用しているかを想像することができるからです。

その仮説を企業経営者やIR(投資家向け窓口)への取材などを通じて確認し、今後もその事業の仕組みを維持できるか、収益を上げ続けることができるかを確認します。

――収益を上げることは株価が上昇することと直接関係するのでしょうか。

Longine:短期的に見れば必ずしもそうだとは言えない状況もありますが、長期的に見れば収益を上げ続ける企業の株価は上昇していることは多いです。したがって、証券アナリストは長期的に企業が収益を上げ続けてきたかを確認すると思います。

たとえば、四半期決算といった短期の実績確認も重要なのですが、個人投資家が長期で個別企業に投資をするのであれば、いわゆる優良企業にじっくり投資をするほうが、決算を確認するといった意味でのメンテナンスも簡単に済むので良いと思います。

――優良企業というのはどのように探せばよいのでしょうか。

Longine:これがアナリストの仕事の1つとも言えるのですが、過去の決算と事業モデル(ビジネスモデル)の分析や企業への取材を通じて、将来の事業展開の可能性を見出します。

すると、企業そのものが競争優位を確立しているケースもありますし、ある企業が良く見えたとしても企業が属している産業そのものが成長しているだけのケースもあります。その境界線がどこにあるかなどを見極めることが大切です。

――Longineが考える優良企業はどういったものがあるのでしょうか。

Longine:Longineでは「長期投資」という推奨カテゴリを設定しています。この中では、企業の事業モデルが確立されており、長期的に成長力があり、収益の増加とともに株価上昇の期待が持てる銘柄です。ご興味があれば、Longineを購読してみてください。

ただし、優良銘柄とは、世間に知られていない会社ということはむしろ少なく、皆さんになじみの深い企業も多いです。ですので、ご自身でも決算書などを分析することで見出すことは十分可能です。

証券アナリストとの差があるとすれば、企業に取材ができるかどうかですが、これも企業が「フェアディスクロージャー」により情報開示をこれまで以上に公正に行おうとしていますから、従来よりも情報へのアクセスはしやすくなったと言えます。

>>Longineの推奨銘柄一覧

――最後に、日本株は投資対象としていかがでしょうか。

Longine:日本株はこれまで循環株でした。景気が良ければ上昇し、悪くなれば下落するといった具合です。”そんなことは当たり前ではないか”という指摘はあると思いますが、米国株のように循環しながらも成長するという投資対象ではなかったということに注意が必要です。

ただし、日本株全部が魅力的ではないと言うつもりは毛頭ありません。着実に収益を伸ばし長期的に成長していけそうな企業は、上場企業約3,500社のうち50社程度はあります。そういった企業は配当も安定的に実施できる企業が多いです。したがって、投資対象を好き嫌いせずに検討することが大事かと思います。

また、NISAを活用して長期的に成長する企業への投資をすれば、税メリットも含めて投資の収益率は高くなると思います。

――どうもありがとうございました。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。