株式市場の振り返り-材料難の中で続伸、日経平均株価は17,000円を伺う好位置に

2016年10月18日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 16,963円(+63円、+0.4%) 3日続伸
  • TOPIX 1,356.5(+4.0、+0.3%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 949.1(+7.3、+0.8%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,272、値下がり銘柄数:564、変わらず:149
  • 値上がり業種数:25、値下がり業種数:8

東証1部の出来高は15億3,182万株、売買代金は1兆7,731億円(概算)となりました。売買高は前日並みでしたが、売買代金は小幅増加となっています。

日経平均株価は3日続伸となり、取引時間中に17,000円まであと少しという状況までなりましたが、この薄商いを見る限り、本格的な買い上げにはまだほど遠いようです。目立った材料がなかったことに加え、来週から決算発表が本格化するのを前に、動き難かった投資家が多かったと推測されます。明日は、17,000円台を付けるかどうかが焦点となるでしょう。

一方、東証マザーズの出来高は5,169万株、売買代金は855億円となり、いずれも前日より小幅増加となっています。総合指数は続伸となったものの、新興市場でも依然として物色テーマに欠ける展開が続いており、先行きは不透明なままです。何か資金流入のきっかけになるような材料が欲しいところですが、大型株同様に決算発表待ちなのでしょうか。

11連騰となった東芝が低位株物色の象徴に、新興市場は串カツ田中が小幅続落

個別銘柄では、東芝(6502)が連日で年初来高値を更新しており、これで11連騰となりました。東証1部で低位株物色の流れが続いている象徴と言えそうです。同じ電機セクターでは、ソニー(6758)が値を上げ、村田製作所(6981)やオリンパス(7733)などの上昇も目立ちました。また、任天堂(7974)や日東電工(6988)も大幅上昇となっています。

一方、過年度決算の訂正と通期業績予想の下方修正を発表した船井電機(6839)が急落し、日本電産(6594)も大幅反落となりました。また、ブリヂストン(5108)やピジョン(7956)なども大きく値を下げて引けています。

新興市場では、前日に一時ストップ安となった串カツ田中(3547)が続落となりました。しかし、一時はプラス転換するなど値動きは堅調で、安くて美味しい熱々の串カツ人気は根強いようです。同じく、前日にストップ安となったオークファン(3674)は、再び急落となる大幅続落でした。

逆に、前日はストップ高だったGunosy(6047)は再び値を飛ばし、大幅続伸となっています。また、時価総額の大きい銘柄では、そーせいグループ(4565)が続落となった一方で、CYBERDYNE(7779)は反発となりました。

 

青山 諭志