決算期を前に、世界株がまちまちだった2016年10月10日-10月14日

2016年10月10日-10月14日は、世界の株式市場はまちまちでした。国慶節明けの上海、ブラジル、欧州の株式市場は堅調でしたが、日米の株式市場は軟調でした。米国では7-9月期決算発表の本格化を控え、動きの乏しい展開になりました。2016年12月に米国の利上げが予想される中、企業業績に対する期待と警戒感が高まっていると思います。

また、原油価格が上昇し、主に新興国における産油国と輸入国で株式市場の明暗が分かれています。こうした相場動向を踏まえ、今回は楽天証券の売れ筋投信を見てみましょう。

楽天証券の2016年10月10日-10月14日の週間売れ筋ランキングを見る

まず、楽天証券の全体売れ筋ランキングのトップ5を見ていきます。

第1位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第2位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第3位:ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)

第4位:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

第5位:フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

楽天証券の2016年10月10日-10月14日の積立週間売れ筋ランキングを見る

次に、楽天証券の積立売れ筋ランキングのトップ5を見ていきます。

第1位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第2位:三井住友・DC全海外株式インデックスファンド

第3位:iFree 外国債券インデックス

第4位:世界経済インデックスファンド

第5位:iFree 8資産バランス

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)がランクイン

いかがでしょうか。これまでと比べ、ブル型・ベア型投信がランク外になったことを除き、売れ筋の傾向は大きく変わっていません。

その中で、今回の注目はニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)のランクインです。

この投信は毎月分配型で、好(高)配当の株式をグローバルに投資し、その銘柄について適宜コールオプションを売ることでオプション料を稼いで利回りを高めようというファンドです。

仕組みとしては他の毎月分配型と共通しており、株価のダウンサイドリスクを取りつつ、株価の上昇を一定部分諦めるかわりにオプション料を稼ごうというものですので、この点に注意が必要です。為替リスク、運用コスト、パフォーマンスの見方(基準価額に累積の分配金を足して考えること)などのポイントも、同種のファンドと同様に見ておく必要があるでしょう。

参考までに10月18日の基準価額は8,066円、このところの分配金実績は300円です。

なお、このファンドはコールオプションをどの銘柄でどの程度売っているのか開示がありません。情報開示の拡充を期待したいところです。

 

LIMO編集部