【注目経済指標】米大統領選を挟んだ日・米・中経済指標発表が要チェック!

中国10月PPI、日本10月街角景気、11月ミシガン大学消費者態度指数

この記事の読みどころ

  • 中国の生産者物価指数は回復途上にあります。
  • 日本の景気ウォッチャー調査は、依然として景況感の節目となる50.0を下回り続けています。
  • 米国ミシガン大学消費者態度指数には鈍化傾向が見られます。
続きを読む

今週発表される経済指標の中から、特にマーケットインパクトを与えそうな経済指標をいくつかピックアップしてみました。ぜひ、チェックしましょう!

出所:各種報道をもとに筆者作成

回復途上にある中国の生産者物価指数

11月9日(水)10:30に、中国の10月生産者物価指数(以下、PPI)が発表されます。

PPIは、中国国家統計局が公表し、中国国内の生産者の出荷時点での価格変動を指数化した経済指標となり、消費者物価指数(CPI)よりも、国内の景気動向をいち早く反映する傾向にあります。

前回、9月の同指数は+0.1%(前年同月比)となり、2012年以来のプラス圏へ回復しました。原油価格を筆頭に、各商品価格に底打ち感が見られ始めたことなどが背景にあると、マーケット参加者は捉えています。

内訳としては、鉱業が+2.1%(前年同月比)、衣料品+0.7%(同)、食品+0.3%(同)、製造品+0.1%(同)となりました。

今回、10月の同指数の市場予想は+0.9%(前年同月比)と、前月を上回る見通しとなっています。

依然、景況感の節目となる50.0を下回り続ける景気ウォッチャー調査

同日、14:00に日本の10月景気ウォッチャー調査(現状判断DI)が発表されます。

景気ウォッチャー調査は内閣府が公表し、タクシー運転手や飲食店経営者など実際の景気動向を敏感に感じている人々を対象にした調査で、「街角景気」とも呼ばれています。

特に、景気ウォッチャー調査の現状判断DI(ディフュージョン・インデックス)とTOPIXには高い相関が認められ、マーケット参加者からも非常に注目されています。

前回、9月の同指標は44.8と3カ月ぶりの悪化となり、景況感の節目となる50.0を下回る内容となりました。

10月の同指標の市場予想も、44.3と2カ月連続の悪化見通しとなっています。

鈍化傾向が見られるミシガン大学消費者態度指数

11月11日(金)24:00には、米国の11月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が発表されます。

ミシガン大学消費者態度指数は同大学のサーベイ・リサーチセンターが公表し、消費者信頼感指数より先行して発表されるため、マーケット参加者に重要視されます。

ただし、同指数は調査対象300人と少数のため、非常にブレの大きい経済指標です。

そのため、外国為替市場等、マーケットインパクトを与えることが多いのですが、この指数で長期の景気予想をするのは困難であることは頭の片隅に置いてください。

前回、10月の同指数は87.2と市場予想の91.9を下回る内容となりました。

今回、11月の同指数の市場予想は87.7となっています。

【参考情報】各経済指標の元データ

中国の生産者物価指数は中国国家統計局のウェブサイト(英語版)、日本の景気ウォッチャー調査は内閣府のウェブサイト、米国ミシガン大学消費者態度指数は同大学のサーベイ・リサーチセンターのウェブサイトをそれぞれご参照ください。

 

岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。