【日経平均株価】一時18,000円台回復。チャートが示唆する20,000円の可能性

日経平均は一時18,000円台を回復、為替は110円台後半へ

2016年11月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より104円78銭高の17,967円41銭となりました。3日続伸です。取引時間中に一時18,043円まで上がりました。約10か月ぶりに18,000円台を回復しました。

トランプ次期米大統領が掲げる政策への期待もあって、米国株高、円安・ドル高が進んでいます。ダウ平均が連日で過去最高値を更新したほか、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数も過去最高値に迫っていいます。

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ドルも買われています。18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は、1ドル=110円95銭前後で取引を終えました。こちらも、ほぼ5か月半ぶりの円安・ドル高水準です。

気になる米国の利上げの有無ですが、イエレンFRB議長のほか、複数の連銀総裁が利上げに前向きなコメントをしていることから、12月には利上げが行われるという見方が増えています。

来週の動きはどうなるでしょうか。

トランプ氏は来年1月20日に米大統領に就任します。米新政権の人事が固まるまで、しばらく「トランプ相場」が続くと考えられます。ただし足元では、米株式、日本株、米ドルともに、過熱感があり、そろそろ上昇一服、さらには若干の調整が入ることも考えられます。

中長期的には、やはりトランプ氏の動向に影響を受けるでしょう。現在は、選挙中に見られた過激な発言や外交面での強気な姿勢は抑えられ、金融規制緩和や減税、大胆な公共事業の推進など、プラスの面が注目されています。ただし、保護主義的な政策を公約に掲げていることから、日本企業にとってマイナス要因となることも考えられます。

日本では、23日は勤労感謝の日で休場となりますが、世界の相場は動いています。24日に窓を開けて始まることもあります。急激な値動きのリスクには備えておきたいところです。

ほぼ唯一残っていた、2月1日の節目(17,905円)も超える

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。今週は14日、15日、16日と3日連続、さらに18日も窓を開けて始まりました。15日と18日は9日には若干下がりましたが、窓埋めせず、さらに上がっていくような展開で、力強さを感じました。

直近の上値めどとして意識されていた4月25日の高値(17,613円)を上回っただけでなく、ここを乗り越えると、あとは、年内ではほぼ唯一の節目となる2月1日の高値(17,905円)まで超えたことは注目に値します。

75日移動平均線が200日移動平均線を上向けるゴールデンクロスが形成されているほか、200日移動平均線も上向きつつあり、中長期的な強気のトレンドの形になっています。

さらに上値を探る展開で、20,000円台も視野に

来週の動きはどうなるでしょうか。まずは、2月1日の高値(17,905円)で下値がサポートされるかどうか確認したいところです。

ただし、現在の価格との値幅が小さいため、4月25日の高値(17,613円)あたりまでの押しはあるかもしれません。しかし、目線はあくまでも上で、25日移動平均線あたりまで調整があったとしても押し目を拾うチャンスととらえたいところです。

ちなみに、2月1日の高値で下値がサポートされると、過去にもみ合った18,800円~19,000円あたりまで、ほとんど節がありませんので、するすると上がっていく可能性があります。

週足のチャートでも、昨年6月から長く続いた下降トレンドが終わり、13週移動平均線と26週移動平均線のゴールデンクロスが形成されています。昨年12月初めの高値である20,000円をうかがうWボトムの形になっていることに加え、そこまでの節が少なく視界が広いのが特徴です。

トランプ氏の発言や行動も気になるところですが、当面は、さらに上値を探る展開になるのではないでしょうか。

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。