株式市場の振り返り-日経平均株価は終値でも18,000円台を回復、TOPIXは8連騰を記録

2016年11月21日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,106円(+138円、+0.8%) 4日続伸
  • TOPIX 1,442.9(+14.4、+1.0%) 8日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 924.3(+5.8、+0.6%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,405、値下がり銘柄数:463、変わらず:117
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2

東証1部の出来高は20億7,074万株、売買代金は2兆2,867億円(概算)となり、いずれも前日より大幅に減少しました。ただ、閑散相場という状況ではなく、上昇が続いてきたことに対する模様眺めが強まったという印象でした。

そのような中、円安などを背景に日経平均株価は4日続伸となり、終値でも1月6日以来となる10か月半ぶりの18,000円台を回復しています。18,000円回復まで本当に長い道のりでした。また、TOPIXも続伸して8連騰を記録しています。これは、昨年7月29日~8月10日に記録した9連騰以来です。

22日(火)は祝日前となりますが、大きなポジション調整もないと見られるため、連騰記録が続くか注目されます。

一方、東証マザーズの出来高は3,798万株、売買代金715億円となり、前日より減少しました。一部の値嵩株の売買が増えたものの、それでも売買代金は1,000億円を大きく下回ったままです。結果的に総合指数は小幅反発となりましたが、物色テーマの欠如という状況には変わりはないようです。再度の資金流入にはまだ時間を要しそうです。

コンビニ株や銀行株が大きく値を上げ、三菱電機は連日で年初来高値を更新

個別銘柄では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が急騰し、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も値を上げました。また、村田製作所(6981)が大幅続伸となり、アドバンテスト(6857)、オムロン(6645)、三菱電機(6503)などが年初来高値を更新しています。

さらに、前日まで利食い売りに押された三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が反発し、任天堂(7974)も大幅続伸となっています。

一方、ファーストリテイリング(9983)が下落し、日立建機(6305)も反落となりました。また、日本電産(6594)も冴えない値動きとなり、いすゞ自動車(7202)や良品計画(7453)も大きく値を下げて終わっています。

新興市場では、グリーンペプタイド(4594)が値を飛ばしてストップ高となり、モルフォ(3653)、オークファン(3674)、グローバルウェイ(3936)なども急騰しました。

一方、ユーザベース(3966)が急落し、串カツ田中(3547)も大幅続落となっています。なお、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)など時価総額の大きい主力株はわずかに下落して引けました。

 

青山 諭志