博多駅前の大陥没、3つの驚きとその後の意外な光景

本当に完全復旧したのか? 復旧1週間後の現場を訪れてみた

11月8日早朝に博多駅前で発生した大規模陥没

11月8日(火)の午前5時15分頃に発生した福岡県JR博多駅前の大規模な道路陥没事故から2週間が経ちました。発生当時は、ショッキングなニュースとして大々的に報道されました。

ただ、翌日の米国大統領選でトランプ氏が勝利するという大方の予想外の結果となったため、その後はこの事故に関する報道が少なくなった印象もあります。しかし、この事故は3つの点で驚きがありました。

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全国第6位の大都市での想像を絶する事故

まず1つ目は、福岡という大都市で、しかも、博多駅前というビジネス繁華街で起きたという点です。福岡市は全国第6位の人口を有する大都市です。そして、博多駅はその中心にあります。そこでこれだけの大規模な陥没事故が起きたことは、驚きの一言です。

陥没事故発生直後の画像や動画はいろいろなサイトで見ることができますが、陥没事故現場は幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルに及びました。これは想像を絶する大きさであることは言うまでもありません。

1人の犠牲者も出さなかった奇跡

2つ目は、これだけの陥没事故にも拘らず、1人の犠牲者も出さなかったことでしょう。発生時間が早朝ということもありましたが、現場には24時間営業のコンビニも複数あるため、事故に巻き込まれた人がいても不思議ではありませんでした。

報道されているところによれば、危険を察知した現場の作業員(警備員)が、とっさの判断で通行止めを実施したとのことです。兎にも角にも、犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いでした。

わずか1週間で完全復旧と報じられるが…

3つ目は、事故発生からわずか1週間で復旧したことです。11月15日(火)の午前5時には、道路の埋め戻しと舗装作業を完了して、人と車両の通行を再開させています。

通行再開直後の画像では(注:これも様々なサイトで閲覧可能です)、まさしく何事もなかったかのように、きれいに舗装された道路を見ることができます。たった1週間での完全復旧は世界中で評価されたようです。

さて、ここまでは過去の話です。最近は、その後の状況をニュースで見聞きすることがありませんが、どうなったのでしょうか? 筆者は復旧後の現場を訪れてみました。

完全復旧から1週間後、少し違う光景が出現

すると、完全復旧と大々的に報じられた時とは少し違う光景を目にしました。確かに、陥没現場は人も車両も通行しています。しかし、舗装された後の道路では、既に何やら工事が始まっています。白いシートで囲まれていますが、それなりに大きい工事のようです。また、警備員の方々も数多く配置されており、何となく物々しい雰囲気があります。

さらに、事故当時に“有名”になったコンビニ(セブン-イレブン博多駅前通店)は全面に白いシールが貼られ、営業をしていません。なお、この店舗はホームページの「店舗検索」からも削除されていました。長期にわたる閉店なのでしょうか?

白いシールで覆われた陥没現場近くのセブン-イレブン店舗

待たれる原因究明と再発防止策

少し冷静に振り返ると、今回の陥没事故の正式な原因はまだ判明されていません。第三者委員会で月内を目途に報告されるようですが、これでは事故現場の周辺の人々はもちろんのこと、博多区を含む福岡市の人々が不安に陥ったままかもしれません。原因の究明と再発防止策が急がれます。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。