筆者の不勉強のため、米国の小売業の実店舗の現場で省人化がどの程度進んでいるのかはわかりませんが、雇用が改善する中、労働コストの上昇を回避するため省人化投資が進むのは自然な流れと言えるでしょう。

業界全体で省人化に進むとすれば、アマゾンの強みはレジの効率化よりも、IDに紐付く購買履歴にあるはずです。ここをうまく活用できればアマゾンの実店舗事業はうまくいきそうな気がします。

しかし、本当にアマゾンが手に負えなくなる時とは、個人個人の購買履歴に基づいてモノづくりの領域に入っていくことでしょう。アマゾンでは既に一部の商品でSPA化が試みられていますが、まだ発展途上と言えそうです。しかし、いずれ小売から製造小売りに移行する時が来ると思います。

その時には本当に他社が手に負えないほど強力な事業になっているのではないでしょうか。

 

LIMO編集部