株式市場の振り返り-日経平均株価は一時18,500円台を回復するなど続伸

2016年12月7日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,496円(+136円、+0.7%) 続伸
  • TOPIX 1,490.6(+13.4、+0.9%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 897.9(▲1.0、▲0.1%) 5日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,483、値下がり銘柄数:422、変わらず:86
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4

東証1部の出来高は24億66万株、売買代金は2兆6,919億円(概算)となり、前日と同水準でした。まずまずの商いだったと言えましょう。NY株式市場の最高値更新などを受け、日経平均株価も続伸となりました。

後場は上げ幅を縮小する局面も見られましたが、引けに掛けて再び買いが優勢となり、ほぼ高値引けに近い状況で終わっています。ただ、一時は18,500円台を回復しましたが、終値では僅かに割り込みました。TOPIXも同様に続伸となり、幅広く買われた印象は強いと言えましょう。

上昇相場は続いているようですが、金曜日(9日)にメジャーSQ算出を控えていることから、8日(木)は様子見スタンスが強まるかもしれません。

一方、東証マザーズの出来高は7,059万株、売買代金908億円となりました。売買高は前日より大幅減少しましたが、売買代金は同水準を維持しています。前日の売買高は9月28日以来となる1億株超えでしたが、僅か1日で終わってしまったようです。

また、総合指数も5日続落になるなど低迷しており、個人投資家の買い意欲を誘う物色テーマの登場が待たれるところです。

ソフトバンクGが高値更新、トランプ次期大統領に孫社長が会いに行った効果てきめん

個別銘柄では、孫社長がトランプ次期大統領と会談を持ったことが伝わったソフトバンクグループ(9984)が急騰し、ついに年初来高値を更新しました。

また、東芝(6502)、パナソニック(6752)、日立建機(6305)、野村ホールディングス(8604)、りそなホールディングス(8308)など高値更新銘柄が続出し、三菱重工(7011)やIHI(7013)などオールドエコノミー古参組も高値を付けています。

一方、KDDI(9433)が大幅下落となり、塩野義製薬(4507)も大きく値を下げました。その他では、日本ハム(2282)など食品株に安い銘柄が目立っています。なお、一連のキュレーションサイトの問題が取り沙汰されているDeNA(2432)は小幅反発となりました。

新興市場では、グリーンペプタイド(4594)がストップ高となった一方で、オンコリスバイオファーマ(4588)が暴落し、そーせいグループ(4565)も急落するなど、医療バイオ関連銘柄で明暗が分かれました。また、一連のキュレーションサイト問題に絡みGunosy(6047)も急落し、ユーザベース(3966)も値を下げています。

なお、串カツ田中(3547)が13日ぶりの反発となりましたが、小幅上昇に止まっています。前日に急落したJストリーム(4308)は大幅反発でした。

 

青山 諭志