【検証】みずほFGの株価は2つの関門を無事超えたのか

株価が再び上昇なら大きなアップサイドか!?

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急騰する銀行株

日本の銀行株が、ずいぶん上昇してきました。

2016年10月の日銀政策決定会合で日本銀行がマイナス金利の副作用を認識し長期金利がマイナス圏からプラス圏に浮上したこと、米国の利上げ機運が強いこと、そして何といってもトランプ候補が米大統領選に勝利し米銀株が急騰したことが効いています。

日本の主要銀行もこの国境を越えた銀行株ラリーに加わり、日本の株価指数を押し上げています。10月末から12月9日までの期間、TOPIXの上昇率は約+10%でしたが、銀行株はこれを上回り約+28%上昇しました(TOPIX-17 銀行株)。日本のウィンターラリーの主役の座を占めています。

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みずほFG株もラリー

みずほフィナンシャルグループ(8411)[以下みずほFG] の株価も、素晴らしいラリーを展開しました。10月末に177.1円だった株価は、12月9日の終値で221.8円まで上昇しています。わずか1か月あまりで+25%も高くなりました。

筆者は11月15日の記事で、同社株の反発のめどについて「2つの関門」があると記しました。そこで今回は、ここまでのみずほFG株の推移を検証しておきたいと思います。

まずは株価推移をご覧ください。

みずほフィナンシャルグループの過去2年間の株価推移

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第1関門は突破

第1関門は、2016年2月から続く150円-190円のレンジを上抜けるか、つまり190円の関門を越えるかでした。

結果は「突破」です。190円の関門を一気に通過し、株価は200円まで駆け上がりました。

第2関門はまだ突破せず

第2関門は、2015年6月から始まる下降トレンドにあたる220円でした。

結果は、本稿執筆時点では「残念ながらまだ突破しきれず」です。株価は200円で小休止した後に220円近辺まで上昇しましたが、ここでとりあえず一服しています。これはグラフの赤い太線のレベルになります。

チャートは「2015年6月以降の下降トレンドを突破して中期的な上昇トレンドに入るには、もう少し後押し材料が要る」と語っているかのようです。

みずほFGはグローバル化を進めてきましたが、収益の基盤は日本にあります。しかし、日本の市場は米国に比べると金利の上昇余地は小さく、利ざや改善の余地が限られています。確かに、あと一つ大きな後押し材料が欲しくなってくる水準に株価があるような気がしてきます。

下降トレンドに跳ね返されれば、次の節目は200円

さて、仮にいったん株価が調整に入ると、どこまで下がるでしょうか。改めて先ほどのチャートをご覧ください。200円というのが過去に何度か意識されています。しかも直近のラリーの一服点も200円でした。この200円から、第1関門と述べた190円あたりが下値めどになるでしょう。

下降トレンドを上抜ければ、大きなアップサイドも

一方、ここから力をためて株価が上昇すると、どこまで上がるでしょうか。

先ほどのチャートを見る限り、さらに100円、つまり320円が目標になりそうです。このポテンシャルは大変大きいと思います。機関投資家には銀行株を嫌う投資家も多いと思われますので、かえって彼らが大相場の立役者になってくれるかもしれません。

みずほFG株、大変面白くなってきました。まだまだ目が離せません。

 

投信1編集部

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投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。