株式市場の振り返り-日経平均株価は底堅く6日続伸、TOPIXも高値更新目前に

2016年12月13日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,250円(+95円、+0.5%) 6日続伸
  • TOPIX 1,540.2(+8.8、+0.6%) 6日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 941.2(+19.2、+2.1%) 大幅3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,395、値下がり銘柄数:493、変わらず:110
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11

東証1部の出来高は23億1,300万株、売買代金は2兆8,389億円(概算)となり、いずれも前日より大幅減少でした。売買代金は4日ぶりに3兆円を割り込みましたが、商いの水準自体は決して低くはありません。13日から始まるFOMCを見据えた模様眺めの動きが出たと考えられます。

そのような中、日経平均株価は売りが優勢で始まったものの、後場に入ってから切り返して6日続伸となりました。14日(水)は今年2回目の7連騰にチャレンジします。また、高値引けとなったTOPIXも6日続伸となり、年初来高値の更新が目前に迫ってきました。

さて、いよいよ今年最後の金融政策イベントであるFOMCが始まりました。日本時間の15日(木)の明け方には結果が判明します。利上げは確実視されていますが、その結果や内容次第では、材料出尽くしによる調整があるかもしれません。目先は短期筋の揺さ振りによる荒い値動きには注意が必要でしょう。

東証マザーズ総合指数は大幅上昇となり3日続伸、物色テーマの欠乏は変わらず

一方、東証マザーズの出来高は4,560万株、売買代金848億円となりました。いずれも前日より減少となっており、とりわけ、売買高はなかなか低迷から抜け出せません。

ただ、総合指数は大幅上昇となる3日続伸となりました。明るいニュースではありますが、一方で期待されたIPO銘柄(自動運転技術のZMP)の上場延期が発表されるなど、物色テーマの登場も遅れています。年内に起爆剤が欲しいところです。

空売り専門ファンドの売り推奨対象となったSMCが一時暴落、内需関連銘柄は堅調

個別銘柄では、KDDI(9433)、塩野義製薬(4507)、花王(4452)、アステラス製薬(4503)などの内需関連銘柄が大幅上昇となり、日経平均株価の上昇を支えました。

東京電力ホールディングス(9501)など電力株も値を上げ、中部電力(9502)が年初来高値を更新しています。その他、キーエンス(6861)が急騰し、コジマ(7513)やヤマダ電機(9831)など家電量販店も高値を付けています。

一方、任天堂(7974)が大幅下落となり、アルプス電気(6770)など電子部品株にも下落が目立ちました。

また、空売り専門ファンドの売り推奨レポートが出たSMC(6273)が一時▲10%超の暴落となり、終値でも大幅下落となっています。同様に売り推奨された日本電産(6594)も一時急落しましたが、終値はほぼ横ばいに止まりました。

新興市場では、CYBERDYNE(7779)が急騰し、そーせいグループ(4565)も続伸となりました。また、ブランジスタ(6176)やアクセルマーク(3624)も急騰し、値を飛ばしたアカツキ(3932)はストップ高で引けています。

 

青山 諭志