【投資のプロのしくじり体験談】2016年は本当に難しい年だったが2017年も同じか

2016年も年末モードに入りました。今回は、2016年が資産運用にとってどのような年だったかを振り返りながら、2017年はどうなるのかについても考えていきたいと思います。今回は、個人投資家向け金融経済メディアLongine(ロンジン)編集部に、最近のアナリストレポートを振り返りながら話を聞きたいと思います。

――2016年はどのような年だったでしょうか。

Longine編集部(以下、Longine):一言でいえば難しい年でした。年初の日銀のマイナス金利導入、6月の英国国民投票によるEU離脱、11月には米国次期大統領にトランプ氏が当選するなど、局面ごとに資産運用の意思決定には難しい判断が求められました。

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足元は株価が上昇して結果オーライ、というような雰囲気が流れていますが、山あり谷ありだったというのが率直な印象です。トランプ氏が当選した後は円安・株高になっていますが、開票中トランプ氏当選の可能性が高まった時には急激な円高に振れたりしました。マーケットもその影響について迷いが生じたというのが実際のところでしょう。

――現在アナリストはどのような推奨スタンスなのでしょうか。

Longine:トランプ相場の中、おかげさまで目標株価に達する銘柄が増えています。Longineで推奨してきたデンソーや三越伊勢丹ホールディングスなどの大型株も、トランプ相場で大きく上昇しています。

ただ、アナリストもこれまでのジェットコースターのような相場に疲れたのか、目標株価に達すると結構あっさりと推奨をやめています。ある意味、相場に過熱感が出てきている兆候かもしれません。やはり、名目GDPの拡大を見ないうちは株式市場全体の時価総額が拡大するという期待は安易に持てませんからね。

>>【参考】デンソー(6902)は目標株価を達成。「大型株1年」の注目終了(2016年12月02日推奨終了)

>>【参考】三越伊勢丹ホールディングス(3099)は目標株価を達成。「大型株1年」の注目終了(2016年12月09日推奨終了)

――2016年はアナリストの推奨も難しかったのではないでしょうか。

Longine:そうですね。為替相場も含め、金融政策や財政政策に影響が出そうなマクロ経済環境で変化があると、どうしてもボトムアップアプローチでの銘柄選択がうまく効きにくいフェーズがあります。

また、個別銘柄でも業績下方修正後にどのような判断をするかで大きくパフォーマンスが変わったということも言えるでしょう。その点に関しては、電機セクターにおいて「2016年のアナリストによる反省と次の狙い(電機セクター編)」でアナリストが苦労した点をレポートにしていますので、ご興味があればご一読ください。

――2017年はどのような年になるのでしょうか。

Longine:2017年はこれといった大きなイベントの予定がない年なのですが、それが逆に怖いですね。

大きなイベントがある時には多くの人の注目が集中しますが、そうでない場合はマーケットの関心が分散するので、個別銘柄ごとに業績次第で株価が大きく変動するような年になる可能性もあるでしょう。まさにボトムアップアプローチが重要な年と言えるかもしれません。

Longineの推奨銘柄は、「Longine推奨銘柄の配当利回りと株主優待まとめ(2016年12月9日終値)」にまとめてあるのでご覧ください。

――本日はありがとうございました。

 

投信1編集部

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