【日経平均株価】9連騰、7連続年初来高値更新。2万円超えの後はどこまで上がるのか?

【株式テクニカル分析】2016年12月17日

日経平均は9日続伸、終値は7日連続で年初来高値更新

2016年12月16日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より127円36銭高の19,401円15銭となりました。9日続伸です。また、7日連続で年初来高値を更新しています(終値ベース)。

米国株が上昇していることに加え、外国為替市場の円相場が1ドル=118円台まで下落していることから、銀行などの景気敏感株のほか、輸出関連株などが幅広く買われました。

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米連邦準備制度理事会(FRB)は14日(日本時間15日未明)に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を0.50~0.75%に0.25%引き上げることを決めました。同時に公表した景気・金利見通しで、2017年の利上げ回数について3回を見込んでいるとしました。

これを受けて、市場は円売り・ドル買いの動きとなりました。同日のニューヨーク外国為替市場で円相場は、FOMCの直前に1ドル=115円30銭前後でしたが、一時116円台半ばまで下落しました。翌日以降も円が売られドルが買われる展開が続き、16日には1ドル=118円40銭前後まで円が下落しました。

来週の動きはどうなるでしょうか。引き続き、米株式、為替相場の動向に左右されそうです。トランプ次期米政権の政策への期待から株式相場は先高観があります。ただ、株式、為替ともに上値が重くなっており、利益確定の売りも出やすくなっています。

16日には、米国防総省が、南シナ海のフィリピン沖の海中を調査していた米国の小型無人潜水機が中国海軍により奪われたと発表しました。米中関係が悪化すると懸念する声もあります。トランプ氏の言動にも注目したいところです。

国内では19日~20日に、日銀の金融政策決定会合が開かれます。景気判断の上方修正が行われると見られていますが、すでに織り込み済みといったところです。

来週は海外投資家がクリスマス休暇に入るため、流動性が下がることも考えられます。急な値動きには注意したいところです。

チャートの形はますます強い上昇局面を示す

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。12日には窓を開け、上昇して始まりました、取引時間中には窓を埋めるような動きもありましたが、けっきょくは下ひげを付けて始値付近で終えました。13日は逆に、前日の終値よりも若干安く寄りつきましたが、陽線で引けました。

5日移動平均線に下値を支えられて上昇していく形が続いています。25日移動平均線、75日移動平均線ともに上向きで、さらに、実際の価格も含めて3本の値が扇状に広がってきています。これは、強い上昇局面のチャートの形です。

2万円超え以降は、20年前の高値水準まで視野が広がる

来週の動きはどうなるでしょうか。最近の動きを見ると、上昇一服といった動きになりつつも、押してくるとすぐに買われて一段上に行くという流れが続いています。

今週は、週末にかけて5日移動平均線に近づいたことから、来週、ここから反発していくことも考えられます。上値めどとしては、20,000円や、2015年12月1日の高値(20,012円)あたりになります。

ただし、来週は海外勢がクリスマス休暇に入ることから、売買も細りがちとなり、もみ合いになるかもしれません。その場合は、12月12日の安値(19,054円)と、16日の高値(19,439円)の間あたりでのレンジになりそうです。

ところで、足元での急上昇に、そろそろ、「どこまで上がるの?」と気になる人もいるかもしれません。直近の上昇トレンドになる前は、2015年6月24日(20,952円)から2016年6月24日(14,864円)まで、まさに1年間の下降トレンドだったのですが、すでにその3分の2以上戻っています。

全値戻しの後は、どうなるでしょうか。月足チャートで見ると、直近の高値である2000年4月の20,833円を超えることになります。それより高い上値めどとしては、1996年6月の22,750円あたりしか目立った節はありません。20年前の水準まで戻ってきているわけです。「トランプ相場」頼みという不安もありますが、今後が楽しみです。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。