よって、IR関連銘柄としては、直接的にカジノに関連する企業以外にも、ショービジネスや音楽などに関連する銘柄などにも注目したいと思います。具体的には以下のような銘柄が候補として挙げられます。

  • 直接カジノに関連する企業:日本金銭登録機(6418)、コナミホールディング(9766)、セガサミーホールディングス(6460)、エイチ・アイ・エス(9603)など
  • ショービジネスや音楽に関連する企業:エイベックス・グループ・ホールディングス(7680)、アミューズ(4301)、ヤマハ(7951)など

出所:IR法案と音楽産業(ソニー、エイベックス・グループ・ホールディングス、アミューズ、日本金銭機械、コナミホールディングス)(楽天証券)

息の長いテーマとして考えたい

今回の法案では、カジノに厳格な入場規制を導入することや、ギャンブル依存症患者への対策を抜本的に強化することなどの付帯決議も付けられ、これらに基づいて、政府は成立後に約1年をかけて、具体的な「実施法案」を策定する見通しです。

実施法案の成立後は、IR施設の開設を希望する地方自治体から実施計画の提出を受け選定作業に入ります。そのため、実際のカジノ開業は2020年開催予定の東京五輪・パラリンピック以降になるのではないかという見方が大勢を占めています。

すなわち、IR関連事業が業績に寄与するまでには比較的長い時間を要する可能性があります。この点には注意が必要であり、今回のカジノ法案の成立でいったんは材料出尽くしとなることも考えられます。

さらに、この記事の筆者が指摘しているように、「アジアでカジノが増え過ぎて競争が激化していること」や「日本でカジノが始まるとパチンコ・パチスロ・公営ギャンブルと競合する可能性が高いこと」などのリスク要因も考慮する必要がありそうです。

とはいえ、IR関連施設は2020年以降、日本各地に建設される可能性が高いため、長期的な投資テーマしては注目できると思います。関連銘柄に対しては、じっくりコツコツと買いチャンスを探るスタンスで臨みたいところです。

出所:2017年に注目する成長テーマ カジノ関連は要警戒(楽天証券)


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LIMO編集部